パナソニック 22Lタイプのチンするだけの単機能電子レンジは現在3機種あります。
ここでは、これらの電子レンジの違いと、おすすめな選び方をお伝えしています。
早速ですが、違いは以下の7つです。
しかし、基本仕様はほとんど同じです。
価格が安いNE-FL100がお得でおすすめですが、オシャレでスタイリッシュなのが良ければNE-FL222です。
表1-比較表
| NE-FL1A | NE-FL222 | NE-FL100 | ||
|---|---|---|---|---|
| ① | 発売時期 | 2023年2月発売 | 2021年11月発売 | 2020年11月発売 |
| ② | 消費電力 年間消費電力量 |
1.4kW 59.9kWh/年 |
1.4kW 59.9kWh/年 |
1.36kW 59.9kWh/年 |
| ③ | 短時間高周波出力 | 1000W（1分30秒） | 1000W（1分30秒） | 900W（1分30秒） |
| ④ | ロック機能 | あり | なし | あり |
| ⑤ | ドア開閉 | 取っ手 | プッシュボタンで開く | 取っ手 |
| ⑥ | ボディーカラー | ホワイト | メタルブラック | ホワイト |
| ⑦ | 価格（変動するので参考まで） | 22,677円(amazon) | 23,384円(amazon) | 16,962円(amazon) |
NE-FL1A・NE-FL222・NE-FL100の違い
①発売時期
NE-FL1Aは2020年発売のNE-FL100の後継機です。NE-FL222はハンドルがないオシャレなメタルブラック仕様です。
- NE-FL1A：2023年2月発売
- NE-FL222：2021年11月発売
- NE-FL100：2020年11月発売
②消費電力と電気代
② 消費電力・年間消費電力量
●消費電力
- NE-FL1A：1.4kW
- NE-FL222：1.4kW
- NE-FL100：1.36kW
この消費電力は最大値です。実際の電気代の計算には使いません。NE-FL100の消費電力が少し小さいのは、短期間高周波出力が900Wと他の2機種に比べて少ないからだと考えられます。
●年間消費電力量
- NE-FL1A：59.9kWh/年
- NE-FL222：59.9kWh/年
- NE-FL100：59.9kWh/年
この様に電気代は3機種とも同じと考えて大丈夫です。
電子レンジには年間消費電力量が表示されていて、その電子レンジを使うとどのくらいの電気を使うかがわかります。
各個人での使用はばらばらですから、共通の使用条件での実測で年間消費電力量を求めます。
ある条件というのはすべての機種で共通ですから、この条件で比べれば、様々な機種での電気代比較が出来ます。
今回の３機種の年間消費電力量はすべて59.9kWh/年となっているので、電気代は皆同じということです。
参考までに以下に年間消費電力の求め方を簡単にご紹介していきます。気になった方は御覧ください。
参考 省エネ家電の上手な使い方 [電子レンジ]より
電子レンジ機能の平均的な使用実態
●一般財団法人 省エネルギーセンター実施「電子レンジの使用実態アンケート調査」
表２．電子レンジの使用実態アンケート調査
| 加熱メニュー | 実容器の種類 | 1回あたりの 加熱質量 (g) |
年間あたりの 加熱回数 (回/年） |
|---|---|---|---|
| 冷蔵食品の加熱 | 大皿･丼（陶器） | 285 | 363 |
| 中皿･茶碗（陶器） | 125 | 314 | |
| 冷凍食品の加熱 | 大皿･丼（陶器） 中皿･茶碗（陶器） |
285 | 99 |
| 125 | 115 | ||
| 生もの(冷凍)の解凍 | 大皿･丼（陶器） 中皿･茶碗（陶器） |
245 | 55 |
| 125 | 13 | ||
| 飲み物の加熱 | コップ（ガラス） | 185 | 205 |
●実機での消費電力を実測する時に使用する疑似負荷です。実測時にはどういうものを加熱するか決めてあります。
表３. 疑似負荷
| 疑似負荷質量(g) | 試験容器の仕様 |
|---|---|
| 285 | ＪＩＳ Ｒ 3503に規定する外径150mm、 高さ75mmの結晶皿 |
| 245 | |
| 125 | ＪＩＳ Ｒ 3503に規定する外径90mm、 高さ45mmの結晶皿 |
| 185 | ＪＩＳ Ｒ 3503に規定する胴外径66mm、高さ135mmのトールビーカ |
●電子レンジのエネルギー消費効率は、年間消費電力量とし、次式により算出した数値[kWh/年]とする。ここで、先程の表２のデータが使われます。
この式において、Ｅ、ＡV285、ＡV245、ＡV125、ＡV185、ＮA1、ＮA2、ＮA3、ＮA4、ＮA5、ＮA6、ＮA7、Ｂ、ＮB、Ｃ及びＮC は、それぞれ次の数値を表すものとする。
Ｅ ：エネルギー消費効率［kWh/年］
ＡV285：電子レンジ機能の285[g]の擬似負荷の加熱に要する1回当たりの消費電力量［Wh/回］
ＡV245：電子レンジ機能の245[g]の擬似負荷の加熱に要する1回当たりの消費電力量［Wh/回］
ＡV125：電子レンジ機能の125[g]の擬似負荷の加熱に要する1回当たりの消費電力量［Wh/回］
ＡV185：電子レンジ機能の185[g]の擬似負荷の加熱に要する1回当たりの消費電力量［Wh/回］
ＮA1：電子レンジ機能の 285[g]の冷蔵食品の年間当たりの加熱回数[回/年]＝363
ＮA2：電子レンジ機能の 285[g]の冷凍食品の年間当たりの加熱回数[回/年]＝99
ＮA3：電子レンジ機能の245[g]の生ものの年間当たりの解凍回数[回/年]＝55
ＮA4：電子レンジ機能の 125[g]の冷蔵食品の年間当たりの加熱回数[回/年]＝314
ＮA5：電子レンジ機能の 125[g]の冷凍食品の年間当たりの加熱回数[回/年]＝115
ＮA6：電子レンジ機能の125[g]の生ものの年間当たりの解凍回数[回/年]＝13
ＮA7：電子レンジ機能の185[g]の飲み物の年間当たりの加熱回数[回/年]＝205
Ｋ1：285[g]の冷凍食品の加熱係数＝2.2
Ｋ2：245[g]の生もの解凍の加熱係数＝1.2
Ｋ3：125[g]の冷凍食品の加熱係数＝2.1
Ｋ4：125[g]の生もの解凍の加熱係数＝1.2
Ｂ ：オーブン機能の1回当たりの消費電力量［Wh/回］
ＮB：オーブン機能の年間当たりの加熱回数［回/年］＝31
Ｃ ：１時間当たりの待機時消費電力量［Wh/h］
ＨC：年間当たりの待機時間[h/年]＝6400
実際に上記の数値を入れいると、最初の項は次のようになります。
ＮA1＋Ｋ1 ×ＮA2 ⇒ 363＋2.2×99＝580.8
このようにしてすべて求めると、今回の単機能電子レンジの年間消費電力量は次のようになります。（オーブン機能はなし、待機時消費電力はゼロ）
Ｅ＝（580.8 x ＡV285＋66ｘＡV245＋571.1 xＡV125＋205 xＡV185）/1000
＊ＡV285、ＡV245、ＡV185などは、実機での実測値になります。Eが同じになれば、電気代は同じです。
今回の3機種は年間消費電力はすべてE=59.9ｋWh/年なので、消費電力は同じです。
③短時間高周波出力
自動出力では、1分30秒間、この短期高周波出力が使用できます。自動メニュー（「あたため」ボタン、「飲み物」ボタン）で働きます。
- NE-FL1A：1000W
- NE-FL222：1000W
- NE-FL100：900W
1000Wと900Wでは、単純に温めに要する時間が違うだけです。
例えば900Wで温めにかかった時間が90秒だとすると、1000Wでは、その90%の81秒で温められるということです。900Wで60秒なら、1000Wで54秒です。
すぐに冷えた飲み物をサッと温めたいときは900Wより1000Wのほうがほんの少し（数秒）速くなります。秒を争うのでなければ、900Wも1000Wも大差ありません。
④ロック機能
| NE-FL1A | NE-FL222 | NE-FL100 | |
|---|---|---|---|
| ロック | あり | なし | あり |
ロックは、NE-FL1AとNE-FL100にあります。いたずらなどでの電子レンジの誤動作や誤った使い方などで火傷や火災などの事故を防ぐためには必要な機能です。しかし、その様な心配がなければ無くても問題ありません。
NE-FL1AとNE-FL100は、数のような方法でロック、アンロックが出来ます。いたずらっ子にバレたら意味がないですね。キーの組み合わせがせめて変更できれば少しは安全かもしれません。
⑤ドア開閉
| NE-FL1A | NE-FL222 | NE-FL100 | |
|---|---|---|---|
| ドア開閉 | 取っ手 | プッシュボタンで開く | 取っ手 |
NE-FL1AとNE-FL100は取っ手でドアを開け閉めします。そのため両手がふさがったときはドアを開けるのは難しいです。
NE-FL222はプッシュボタンでドアが開くので、両手がふさがっていても、指一本でドアが開きます。
使い勝手がいいのはNE-FL222ですね。
こちらの動画もわかりやすいです。
⑤ボディーカラー
| NE-FL1A | NE-FL222 | NE-FL100 | |
|---|---|---|---|
| ロック | ホワイト | メタルブラック | ホワイト |
かっこいいのはNE-FL222ですね。
おすすめな選び方は？
ロック機能が必要
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