ダイキン うるさらX~加湿機能を使うと電気代はどれだけ上がる?

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ダイキンの最上位エアコン「うるさらX」には「加湿機能」が搭載されています。外気に含まれる水分を吸収して室内を加湿します。

エアコンで暖房すると室温が上がるにともない湿度が下がり空気が乾燥してきます。

ダイキンのうるさらXには加湿機能があり乾燥対策にも対応しています。さらに、面倒な給水も不要なのでとても便利に感じます。

しかし、加湿機能を使うには電気代がかなりかかります。ここでは加湿機能を使う時に発生する電気代についてお伝えします。

うるさらXの電気代・消費電力

型名別の消費電力・年間消費電力・加湿量一覧です。エアコンの年間消費電力量は加湿をしない場合の値です。加湿量はパワー別に公開されているので、そこから型番ごとに当てはめたので、境目あたりは実際と違っている可能性があります。

能力別の加湿量とその時の消費電力

加湿運転:設定、温度「連続」、風量「5」の条件時のエアコン各能力別の加湿量と消費電力が公開されています。

  • 9.0kW:1030ml/h(1.70kWh)
  • 8.0KW~4.0kW<200V>:950ml/h(1.58kWh)
  • 4.0kW<100V>~3.6KW:630ml/h (0.92kWh)
  • 2.8kW:620ml/h(0.91kWh)
  • 2.5kW:620ml/h(0.91kWh)
  • 2.2kW:600ml/h(0.90kWh)

上記の対応表から、型番別に消費電力、年間消費電力、加湿量をまとめると次のようになります。加湿量は仕様に明記されていないので参考です。

消費電力

型番 適用床面積 能力 消費電力(W) 年間消費電力量 加湿量
範囲 kW 範囲 定格 kWh mL/h
S223ATRS 6 6-7 暖房 2.5 110-1880 450 630 600
6-9 冷房 2.2 115-960 425
S253ATRS 8 6-8 暖房 2.8 110-1840 510 717 620
7-10 冷房 2.5 105-920 500
S283ATRS 10 8-10 暖房 3.6 100-2000 660 779 620
8-12 冷房 2.8 100-1000 550
S363ATRS 12 9-12 暖房 4.2 100-2000 825 1,048 630
10-15 冷房 3.6 100-1030 825
S403ATRS 14 11-14 暖房 5 100-2000 1060 1,201 630
11-17 冷房 4 100-1580 965
S403ATRP 14 11-14 暖房 5 80-3780 900 1066 950
11-17 冷房 4 85-1330 800
S403ATRV 14 11-14 暖房 5 80-3780 900 1066 950
11-17 冷房 4 85-1330 800
S563ATRP 18 15-18 暖房 6.7 85-3730 1430 1,655 950
15-23 冷房 5.6 85-1620 1500
S563ATRV 18 15-18 暖房 6.7 85-3730 1430 1,655 950
15-23 冷房 5.6 85-1620 1500
S633ATRP 20 16-20 暖房 7.1 90-3730 1550 1,922 950
17-26 冷房 6.3 90-1820 1750
S633ATRV 20 16-20 暖房 7.1 90-3730 1550 1,922 950
17-26 冷房 6.3 90-1820 1750
S713ATRP 23 19-23 暖房 8.5 100-3730 2030 2,316 950
20-30 冷房 7.1 115-2250 2220
S713ATRV 23 19-23 暖房 8.5 100-3730 2030 2,316 950
20-30 冷房 7.1 115-2250 2220
S803ATRP 26 21-26 暖房 9.5 100-3730 2460 2,751 950
22-33 冷房 8 115-3090 2920
S803ATRV 26 21-26 暖房 9.5 100-3730 2460 2,751 950
22-33 冷房 8 115-3090 2920
S903ATRP 29 23-29 暖房 10.6 120-3960 2970 3,338 1030
25-38 冷房 9 120-3100 3000
S903ATRV 29 23-29 暖房 10.6 120-3960 2970 3,338 1030
25-38 冷房 9 120-3100 3000

電力料金の目安単価を31円/hとして、電気代をまとめたのが下表です。単純に消費電力に電力料金の目安単価31円/kWhを掛けたものです。

電気代 畳:ブルーは100V、ピンクは200V

型番 エアコン 加湿
年間消費電力 年間目安電気代 加湿量 消費電力 1時間あたりの電気代
kWh 円/年 mL/h kWh 円/h
S223ATRS
AN22ZRS
630 19,530 600 0.90 27.9
S253ATRS
AN25ZRS
717 22,227 620 0.91 28.2
10 S283ATRS
AN28ZRS
779 24,149 620 0.91 28.2
12 S363ATRS
AN36ZRS
1,048 32,488 630 0.92 28.5
14 S403ATRS
AN40ZRS
1,201 37,231 630 0.92 28.5
14 S403ATRP
AN40ZRP
1,066 33,046 950 1.58 49.0
14 S403ATRV 1,066 33,046 950 1.58 49.0
18 S563ATRP
AN56ZRP
1,655 51,305 950 1.58 49.0
18 S563ATRV 1,655 51,305 950 1.58 49.0
20 S633ATRP
AN63ZRP
1,922 59,582 950 1.58 49.0
20 S633ATRV 1,922 59,582 950 1.58 49.0
23 S713ATRP
AN71ZRP
2,316 71,796 950 1.58 49.0
23 S713ATRV 2,316 71,796 950 1.58 49.0
26 S803ATRP
AN80ZRP
2,751 85,281 950 1.58 49.0
26 S803ATRV 2,751 85,281 950 1.58 49.0
29 S903ATRP
AN90ZRP
3,338 103,478 1030 1.70 52.7
29 S903ATRV 3,338 103,478 1030 1.70 52.7

年間目安電気代は加湿を使わないときのものです。表右端の電気代は加湿のために使用される1時間当たりの電気代です。

この表から加湿機能を使うと1時間当たり6畳タイプで27.9円、29畳タイプで52.7円電気代がかかることがわかります。

連続加湿では、大きな金額になります。例えば8時間加湿を連続で行うと6畳タイプで約6,700円/月、29畳タイプでは12,650円/月の電気代がかかります。

加湿しない場合のエアコン代は年間電気代から6畳タイプが約1,600円/月、29畳タイプが約8,600円/月と計算できます。

なお、自動加湿の場合は、設定湿度になるように加湿が制御されます。加湿能力が充分ある場合は、一度設定湿度に達してしまえば、余分な加湿はしないので電気代は連続加湿時ほどかかりません。

例えば1時間ぐらいの加湿で設定湿度に達すれば、その後は部屋から失われた水蒸気をエアコンは補充するだけで済むので電気代は安く済みます。

しかし、失われる水蒸気量は換気回数や家の構造に大きく左右され一概にはどのくらい言えません。少なくとも加湿中に窓が結露するような環境では、湿度は上がりにくく電気代が高くなる可能性があります。

また、加湿能力が不足する時は、いくら加湿しても設定し一度にならないので、加湿のための電気代は連続加湿のように高くなってしまいます。そのため自動加湿運転では、エアコンの加湿能力が充分あることが大事です。

連続加湿8時間での電気代は下の表のようになります。

6畳タイプ 29畳タイプ
加湿単独(1日8時間) 約6,700円/月 約12,650円/月
エアコン(加湿なし) 約1,600円/月 約8,600円/月
エアコン(加湿あり)合計 約8,300円/月 約21,250円/月

あくまでも机上の計算なので、実際は環境によって違ってきます。ただ、加湿機能を使うと電気代が高くなるということがわかります。

うるさらの加湿機能はデシカント方式を使っているのでヒーターの電気代が高いです。気化式の加湿器を別途用意して併用したほうが安上がりです。

今回はうるさらXの加湿機能を使った時の電気代についてお伝えしました。

電気代はかかるものの給水の手間なしで加湿機能が使えるので、お年寄りや体の弱い方にとってはとても便利なエアコンだと言えます。

ただし、外気から水を取り出すための条件を満たす地域でしか加湿機能は使えないのが欠点になります。

加湿量(2023/1/2現在)

  1. 9.0kW:1030ml/h(1.70kWh)
  2. 8.0KW~4.0kW<200V>:950ml/h(1.58kWh)
  3. 4.0kW<100V>~3.6KW:630ml/h (0.92kWh)
  4. 2.8kW:620ml/h(0.91kWh)
  5. 2.5kW:620ml/h(0.91kWh)
  6. 2.2kW:600ml/h(0.90kWh)

加湿能力測定条件/外気温度7℃DB、6℃WB(JIS定格暖房能力測定条件)、室内温度20℃、ホース長4m、Rシリーズにおいて。

※外気温度-10℃以下、外気相対湿度が20%以下の場合は加湿運転できません。
※外気相対湿度が20%低下すると加湿量は20%低下します。

7℃DB、6℃WBから湿度を求めると相対湿度は86.6%となります(カシオのkeisanというサイトで計算できます)

(参考)東京の1月 うるさらXで加湿できる?

以下は参考です。

東京の冬の湿度は1月の30年間平均湿度は51%、平均気温5.4℃です。

”湿度が20%落ちると加湿量は20%低下します”とメーカーのHPには書かれています。

湿度86.6%から40%低下した湿度46.6%では、加湿能は64%(0.8×0.8)程になる計算になります。

プレハブ洋室の場合の必要加湿量を求めてみます。(毎日加湿暖房しているとして)

  • (初期値) 5.4℃/51%の絶対湿度:3.563g/m3(この空気を20℃に暖めると湿度は約20.6%)
  • (目標値) 20℃/60%の絶対湿度:10.384g/m3
  • 絶対湿度の差:6.821g/m3

これに各畳の容積(1畳当たり1.65m2)を掛けて必要な加湿量を求めます。

  • 換気回数nは0.75と1で計算。

ex) 6畳の場合

  • 容積=23.76m3
  • 絶対湿度の差=6.821g/m3 (初期値と目標値の差)
  • 加湿能力=23.7×6.821=162.1mL/h

これに換気回数を掛けて必要加湿能力を求めます。

*初期値は東京1月の30年間平均湿度51%、平均気温5.4℃です

*吸湿量や放湿量は加味されていません

加湿能力
(カタログ)
(mL/h)
加湿能力
カタログ値x0.64
(mL/h)
必要加湿能力
20℃/60%
n=0.75
(mL/h)
必要加湿能力
20℃/60%
n=1
(mL/h)
日本電機工業会規格JEM1426
(mL/h)
600 384.0 121.6 162.1 213
8 620 396.8 162.1 216.1 284
10 620 396.8 202.6 270.1 355
12 630 403.2 243.1 324.1 426
14 630 403.2 283.6 378.2 497
14
200V
950 608.0 283.6 378.2 497
18
200V
950 608.0 364.7 486.2 639
20
200V
950 608.0 405.2 540.2 710
23
200V
950 608.0 465.9 621.3 816
26
200V
1030 659.2 526.7 702.3 923
29
200V
1030 659.2 587.5 783.3 1029

加湿能力(カタログ値x0.64)での加湿は、次のようになりました。

①6~10畳、200V仕様14畳:JEM1426もクリア

②換気回数が0.75回/時間であれば全機種で加湿可能(常時暖房加湿している場合)

以上のような結果になりましたが、必ず十分に加湿できるということではありません。あくまでも目安程度にお考えください。

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