パナソニックのオーブンレンジNE-UBS10A、NE-BS9A、NE-BS8Aの違いをまとめています。
主だった違いは次の通りです。NE-UBS10A・NE-BS9A・NE-BS8Aと性能や機能が少しづつ異なっています。
NE-UBS10A | NE-BS9A | NE-BS8A | |
---|---|---|---|
①センサー | 高精細・64眼スピードセンサー | スイングサーチ赤外線センサー | |
②2品同時あたため | ○ | X | |
③グリル加熱方式 | 大火力極め焼きヒーター(平面)/両面グリル | 大火力平面ヒーター/両面グリル | |
④グリル少量時短加熱 | スピードエリア加熱(ヒーター出力最高900W) | エリア加熱(ヒーター出力最高650W) | |
⑤オーブン発酵 | スチームあり(30~65℃) スチームなし(30~65℃) |
スチーム有無選択不可 スチームあり(30~45℃) スチームなし(50~65℃) |
|
⑥レシピ/自動メニュー数 | 333/287 | 294/187 | 202/107 |
⑦時短調理 | 10分メニュー 凍ったままグリル(39メニュー) |
10分メニュー 凍ったままグリル(7メニュー) |
10分~15分メニュー 凍ったままグリル(7メニュー) |
⑧便利機能 | 合せ技セット | かんたんグリルメニュー 合わせ技セット |
|
⑨ワンボールメニュー | パスタ・シチュー・中華・フレンチ・エスニック・煮物・やみつき野菜 | X | |
⑩トースト(自動)/パン | ヒートグリル皿使用 1枚両面 約4分5秒 パンのあたため スチームトースト |
ヒートグリル皿使用 1枚両面 約5分20秒 パンのあたため スチームトースト |
|
⑪スマホ連携 | ○ | X | |
⑫ソフトダンパー | ○ | X | |
⑬食器清潔コース | ○ | X | |
⑭庫内灯 | LED庫内灯ON/OFF 2ヶ所 | LED庫内灯 2ヶ所 | |
⑮液晶 | カラータッチ液晶(選べる画面デザイン) | 大型ホワイトバックライト液晶 | |
⑯付属品 | ヒートグリル皿1枚 角皿2枚 取説 レシピブック 使いこなしガイド |
ヒートグリル皿1枚 角皿2枚 取説レシピ集 |
|
⑰質量 | 約19.9kg | 約19.8kg | 約19.6kg |
人気はNE-BS8A、NE-UBS10A、NE-BS9Aの順番です。
コスパがいいNE-BS8A、あるいはハイエンドのNE-UBS10Aが人気です。
このクラスであれば、NE-BS8A、NE-UBS10A、NE-BS9Aどれでも満足できる調理が出来るでしょう。あとは、価格と機能面で必要かどうかで機種を選べば良いと思います。
例えば、ワンボールメニューが欲しい場合はNE-UBS10A、NE-BS9Aを選ぶ、スマホ連携が必要ならNE-UBS10Aと言った感じです。
本文で、それぞれの機能や性能の補足をしていきます。
[itemlink post_id=”23730″] [itemlink post_id=”23729″] [itemlink post_id=”23732″] [itemlink post_id=”23731″] [itemlink post_id=”24160″] [itemlink post_id=”24162″]NE-UBS10A、NE-BS9A、NE-BS8Aの違い
冒頭の一覧表にある通り、NE-UBS10A、NE-BS9A、NE-BS8Aは少しづつグレードを落としたラインナップです。機能だけでなく性能も落としているので、性能と機能の両方で選んでいく必要がありますね。
①センサー
NE-UBS10A | NE-BS9A | NE-BS8A |
---|---|---|
高精細・64眼スピードセンサー とろみ検知センシング |
スイングサーチ赤外線センサー |
高精細・64眼スピードセンサーとスイングサーチ赤外線センサーの違いは、下の動画が参考になります。(音が出ます)
高精細・64眼スピードセンサー
庫内64エリアを、同時計測できる赤外線センサーです。オーブン内の全計測を0.1秒で行います。この方式は今のところパナソニックだけです。
次のようなメリットがあります。
- ワンボールパスタ、シチュウーなどの沸騰を素早く判断して、ふきこぼれなどを防ぎます
- 「とろみセンシング」で、とろみのあるワンボールメニューが美味しく作れます
スイングサーチ赤外線センサー
上の動画にもあるように、センサーで一度に全ヶ所を見るのではなく、スキャンしながら測定します。高精細・64眼スピードセンサーのように高速測定はできません。
多くのオーブンレンジの赤外線センサーは、上位機種でもこのようなスイングタイプです。
②2品同時あたため
NE-UBS10A | NE-BS9A | NE-BS8A | |
---|---|---|---|
2品同時あたため | ○ | X |
2品同時あたためは、一度で2品をあたためられるので、時短になります。
NE-UBS10A・NE-BS9A
高精細・64眼スピードセンサーで、2品の表面温度を測っているため、温度が異なる2品を温めることが出来ます。一度で出来るので手間が省けます。
忙しいときは、とても便利な機能です。このようなケースが日常的であればNE-UBS10AやNE-BS9Aはおすすめです。
- 容器は点線内から出ても大丈夫です。
- 室温のごはんとおかず以外にも、冷凍を含む2品があたためられます。
- 65℃以上に設定してください。(60℃以下に設定した場合、うまくあたたまらないことがあります)
- 1皿50~250gまで。それぞれ食品の分量はほぼ同量にしてください。
- 食品の分量に合った耐熱容器を使ってください。
- 食品により、ラップをしてください。
- 市販の冷凍食品(レンジ用)や加工食品などはパッケージの指示に従ってください。(「あたため」ボタンではうまくできません)
※次の食品は、2品温めが上手くできない可能性があります。
- スープ、みそ汁などの汁物
- たれ、ソースのかかった食品
- 冷凍カレー、冷凍シチュー
- 市販の冷凍食品、加工食品(自動あたため不可の食品)
- 冷凍を含む2品のときは、八宝菜、肉だんごなどのあん物、汁けの多い煮物は上手にあたためられません。
NE-BS8A
NE-BS8Aには2品同時あため機能がないので、2品を同時温めをしても、多くの場合2品に適した温度が違うのでうまくあたたまりません。
③グリル加熱方式・④グリル少量時短加熱・⑩トースト(自動)/パン
NE-UBS10A | NE-BS9A | NE-BS8A | |
---|---|---|---|
③グリル加熱方式 | 大火力極め焼きヒーター(平面)/両面グリル | 大火力平面ヒーター/両面グリル | |
④グリル少量時短加熱 | スピードエリア加熱(ヒーター出力最高900W) | エリア加熱(ヒーター出力最高650W) | |
⑩トースト(自動)/パン | ヒートグリル皿使用 1枚両面 約4分5秒 パンのあたため スチームトースト |
ヒートグリル皿使用 1枚両面 約5分20秒 パンのあたため スチームトースト |
③グリル加熱方式
グリル加熱方式は下火はヒートグリル皿、上火は平面ヒーターで行います。
ヒートグリル皿
- NE-UBS10A・NE-BS9A:A443S-13A0 5,500円(税込)
- NE-BS8A:A443S-11C0 5,500円(税込)
ヒートグリル皿は、下図のように皿の裏面のフェライトがマイクロ波を吸収、発熱しヒートグリル皿を下からフライパンの様に加熱します。
NE-UBS10A・NE-BS9Aでは、グリルは最大230℃まで温度上昇するので炒めものも十分可能です。NE-BS8Aについては、どこまで温度が上がるのかわかりませんでしたが、レンジ出力は同じなので、大差は無いと思います。
上火に使うグリル加熱用の平面ヒーターは2種類です。このヒーターがヒートグリルを上から熱します。このように上下から加熱することで両面グリルとなります。
大火力極め焼きヒーター
- 最高出力:1330W
- エリア出力時(外ヒーターOFF):最高900W
大火力平面ヒーター
- 最高出力:1330W
- エリア出力時(外ヒーターOFF):最高650W
④グリル少量時短加熱
グリル少量時短加熱に使う機能は、エリア加熱機能です。無駄な場所は加熱しないので省エネにもなります。
下図は、エリア加熱のイメージ図です。
平面ヒーターは外側ヒーターと内側ヒーターに分かれています。
大火力極め焼きヒーターと大火力平面ヒーターの出力は、ともに最大で1330Wあります。
エリア加熱のときは外側ヒーターをOFFにして、内側ヒーターだけで狭いエリアを加熱します。
大火力極め焼きヒーター
- 最高出力:1330W
- エリア出力時(外ヒーターOFF):最高900W
大火力平面ヒーター
- 最高出力:1330W
- エリア出力時(外ヒーターOFF):最高650W
この2つの平面ヒーターは、エリア加熱時の最高出力が違います。
この出力の違いから、スピードエリア加熱のほうが、エリア加熱より最大30%ほど早く調理できます。ただ、取説やレシプブックではスピードエリア加熱ではなくエリア加熱で統一しています。
大火力極め焼きヒーター使用のNE-UBS10A・NE-BS9Aの方がNE-BS8Aよりグリル料理はより強火で調理できます。
次のトースト(自動)の焼き時間の差でわかります。
⑩トースト(自動)/パン エリア加熱は2枚まで
NE-UBS10A・NE-BS9A:大火力極め焼きヒーター
NE-BS8A:大火力平面ヒーター
トーストの焼き時間は次のとおりです。エリア加熱の性能が焼き時間に現れています。
トースト1枚 両面
- エリア加熱
- 大火力極め焼きヒーター:約4分5秒
- 大出力平面ヒーター:約5分20秒
トースト2枚 両面
- エリア加熱
- 大火力極め焼きヒーター:約4分55秒
- 大出力平面ヒーター:約5分35秒
トースト3枚 両面
- 大火力極め焼きヒーター:約6分10秒
- 大出力平面ヒーター:約6分45秒
トースト4枚 両面
- 大火力極め焼きヒーター:約6分40秒
- 大出力平面ヒーター:約7分
⑨ワンボールメニュー
NE-UBS10A | NE-BS9A | NE-BS8A | |
---|---|---|---|
⑨ワンボールメニュー | パスタ・シチュー・中華・フレンチ・エスニック・煮物・やみつき野菜 | X |
ワンボールメニューは耐熱ガラス製ガラスボウルを使用した1品料理のメニューです。ふきこぼれなく調理するのはかなり高度な技術が必要です。
特にとろみのあるワンボウル中華、フレンチでは、高精細・64眼スピードセンサーでとろみセンシングを行い、加熱制御を行います。下図はイメージです。600Wからスタートし5段階でパワーコントロールします。高精細・64眼スピードセンサーがあるので実現できた機能です。更にワンボールメニューの幅が増えました。
ワンボールメニューを作りたい方は、NE-UBS10A・NE-BS9Aを選んでください。
その他の違いは、冒頭の一覧表の通りです。スマホ連携や液晶パネルなどいろいろと違いはありますが、調理機能や性能にはあまり関係がないので省力します。
おすすめな選び方
おすすめな選び方として、オーブンレンジで調理をどれだけするかで決めるのが良いと思います。
NE-UBS10A・NE-BS9ANE-BS8Aが向いている方
- とことん使い込む方
- ワンボールメニューで料理したい
- 両面グリル料理をしたい
NE-BS8Aが向いている方
- レンジ機能がメインで、オーブン料理はたまに使う程度の方
- 両面グリル料理をしたい
- 価格を抑えたい