除加湿空気清浄機【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】と【KC-HD70】の違いとおすすめの選び方です。
一番の違いは適用床面積で、選ぶ時はこの適用床面積が基準になります。
プレハブ10畳前後あたりの部屋にはどちらがいいか迷いそうですが、下のおすすめの選び方からはKC-HD70になります。
除加湿空気清浄機には、除湿、加湿、空気清浄ごとに適用床面積の目安があります。すべて100%満足させるには、除湿適用床面積を目安にするのが良いでしょう。
くれぐれも空気清浄適用面積を目安にしないように気を付けましょう。メーカーの表示が紛らわしいので、気を付けてください。
おすすめな選び方
下表の赤字は2畳分の余裕を持った場合の適用床面積目安です。
例えば50Hz地域でプレハブ10畳の場合はKC-HD70となります。同じくプレハブ8畳なら【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】となります。
KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50 | KC-HD70 | |
除湿適用面積(50/60Hz) | コンクリート住宅~13畳/14畳(21m²/23m²)
⇒ ~11畳/12畳 |
コンクリート住宅~20畳/23畳(33m²/38m²)
⇒ ~18畳/21畳 |
プレハブ洋室(参考値)~10畳/11畳(17m²/18m²)
⇒ ~8畳/9畳 |
プレハブ洋室(参考値)~15/17畳(25m²/29m²)
⇒ ~13/15畳 |
|
木造住宅~6畳/7畳(10m²/11m²)
⇒ ~4畳/5畳 |
木造住宅~10畳/11畳(17m²/18m²)
⇒ ~8畳/9畳 |
【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】と【KC-HD70】の違い
KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50 | KC-HD70 | |
空気清浄適用面積 | 空気清浄:~21畳(35m2) | 空気清浄:~32畳(53m2) |
加湿空気清浄:~21畳(35m2) | 加湿空気清浄:~32畳(53m2) | |
除湿空気清浄:~19畳(31m2) | 除湿空気清浄:~29畳(48m2) | |
加湿適用面積 | プレハブ洋室 ~11畳(18m²) | プレハブ洋室 ~18畳(30m²) |
木造和室 ~7畳(11m²) | 木造和室 ~11畳(18m²) | |
除湿適用面積 | コンクリート住宅~13畳/14畳(21m²/23m²) | コンクリート住宅~20畳/23畳(33m²/38m²) |
プレハブ洋室(参考値)~10畳/11畳(17m²/18m²) | プレハブ洋室(参考値)~15/17畳(25m²/29m²) | |
木造住宅~6畳/7畳(10m²/11m²) | 木造住宅~10畳/11畳(17m²/18m²) | |
運転音 | 空気清浄:54dB | 空気清浄:52dB |
加湿空気清浄:54dB | 加湿空気清浄:52dB | |
除湿空気清浄:51dB | 除湿空気清浄:50dB | |
最大風量 | 空気清浄:5.1m3 | 空気清浄:7m3 |
加湿空気清浄:5.1m3 | 加湿空気清浄:7m3 | |
除湿空気清浄:4.5m3 | 除湿空気清浄:6.5m3 | |
清浄時間 | 空気清浄:8畳/13分 | 空気清浄:8畳/9分 |
加湿空気清浄:8畳/13分 | 加湿空気清浄:8畳/9分 | |
除湿空気清浄:8畳/15分 | 除湿空気清浄:8畳/10分 | |
消費電力 | 空気清浄:68 | 空気清浄:71 |
加湿空気清浄:68 | 加湿空気清浄:75 | |
除湿空気清浄:200/210 | 除湿空気清浄:250/270 | |
センサー | ニオイ・湿度・温度 | ニオイ/ホコリ/温度/湿度/照度 |
フィルター | 集じん・脱臭一体型フィルター | HEPA/ホコリブロックプレフィルター/脱臭フィルター |
プラズマクラスター | 25000 | 7000 |
除湿方式 | コンプレッサー方式 | コンプレッサー方式 |
除湿能力 | 5.0/5.6L/日(50/60Hz) | 8.0/9.0 L/日(50/60Hz) |
約2.0L | 約3.0L | |
加湿方式 | 気化方式 | 気化方式 |
加湿量 | 最大400mL/h | 最大630mL/h |
給水タンク容量 | 約2.0L | 約3.0L |
サイズ | 350x656x285 mm | 405x687x337 mm |
質量 | 13 kg | 17.6 kg |
適用面積の違い
除加湿空気清浄機には3つの機能(除湿、加湿、空気清浄)があるので、それぞれの機能での適用床面積目安が決められています。
「空気清浄」適用床面積の目安
最大風量を見ると除湿時の最大風量が空気清浄だけの時や加湿空気清浄時に比べ少ないことがわかります。
KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50 | KC-HD70 | |
最大風量 | 空気清浄:5.1m3 加湿空気清浄:5.1m3 除湿空気清浄:4.5m3 |
空気清浄:7m3 加湿空気清浄:7m3 除湿空気清浄:6.5m3 |
そのため、下の表のとおり空気清浄と加湿空気清浄での適用床面積は同じですが、除湿空気清浄の場合は少し小さくなっています。
KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50 | KC-HD70 | |
空気清浄最大適用面積目安 | 空気清浄:~21畳(35m2) 加湿空気清浄:~21畳(35m2) 除湿空気清浄:~19畳(31m2) |
空気清浄:~32畳(53m2) 加湿空気清浄:~32畳(53m2) 除湿空気清浄:~29畳(48m2) |
除湿もしっかりしながら空気清浄したい場合は、除湿空気清浄での適用床面積を参照すればよいということになります。
【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】は19畳以下、KC-HD70は29畳以下となりますが、実際には2畳ほど余裕をもって17畳、27畳以下とした方が快適になります。
あまり実際の床面積と目安の床面積が近すぎるとファンが頻繁に回り騒音が酷くなります。さらに、空気清浄時間がかかるようになり決して快適とは言えないでしょう。
「加湿」適用床面積の目安
加湿適用床面積の目安は空気清浄の目安に比べかなり小さくなっています。
実際に乾燥時期にもしっかり加湿するためには、下表の加湿適用面積を目安にします。
加湿適用面積目安 | プレハブ洋室 ~11畳(18m²) | プレハブ洋室 ~18畳(30m²) |
木造和室 ~7畳(11m²) | 木造和室 ~11畳(18m²) |
プレハブと木造和室では加湿適用面積が大きく異なりますが、これは一般的にはプレハブと木造では気密性や断熱性能が違うからです。
使用する家の気密性や断熱性を核にして選ぶ必要がありますね。
プレハブの場合の目安は11畳以下で【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】、11畳以上でKC-HD70となります。
目安ギリギリの場合は、ワンラック上のKC-HD70にしておくと快適です。
また、加湿能力が500mL/hほどの加湿器と併用することで、空気清浄適用床面積にまで加湿面積を拡げることもできます。
しかし、せっかく1台で空気清浄、加湿、除湿を賄うというメリットはなくなってしまいますね。
このメリットを最大限に活かすには、加湿適用面積か除湿適用面積の少ない方を適用床面積目安にすることになります。
「除湿」適用床面積の目安
KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50 | KC-HD70 | |
除湿適用面積の目安(50/60Hz) | コンクリート住宅~13畳/14畳(21m²/23m²) | コンクリート住宅~20畳/23畳(33m²/38m²) |
プレハブ洋室(参考値)~10畳/11畳(17m²/18m²) | プレハブ洋室(参考値)~15/17畳(25m²/29m²) | |
木造住宅~6畳/7畳(10m²/11m²) | 木造住宅~10畳/11畳(17m²/18m²) |
除湿の適用床面積は加湿の適用床面積に近いですが、自宅の周波数が50Hzであれば除湿適用床面積を目安にします。
例えばプレハブで50Hz地域であれば、10畳なら【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】、10畳以上ならKC-HD70となります。
ただ、余裕も必要なので10畳ではなく8畳以下で【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】、以上でKC-HD70とした方が快適でしょう。
おすすめの選び方は?
適用床面積の目安は3つあるので、除湿、加湿、空気清浄ともに100%満足させるには、除湿適用床面積を目安にするのが良いでしょう。
下表の赤字は2畳分の余裕を持った場合の適用床面積目安です。
例えば50Hz地域でプレハブ10畳の場合はKC-HD70となります。同じくプレハブ8畳なら【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】となります。
KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50 | KC-HD70 | |
除湿適用面積の目安(50/60Hz) | コンクリート住宅~13畳/14畳(21m²/23m²)
⇒ ~11畳/12畳 |
コンクリート住宅~20畳/23畳(33m²/38m²)
⇒ ~18畳/21畳 |
プレハブ洋室(参考値)~10畳/11畳(17m²/18m²)
⇒ ~8畳/9畳 |
プレハブ洋室(参考値)~15/17畳(25m²/29m²)
⇒ ~13/15畳 |
|
木造住宅~6畳/7畳(10m²/11m²)
⇒ ~4畳/5畳 |
木造住宅~10畳/11畳(17m²/18m²)
⇒ ~8畳/9畳 |
以上、【KI-PD50,KI-ND50,KI-LD50】と【KC-HD70】の違い~おすすめの選び方についてお伝えしました。
個人的にはKC-HD70の在庫があるうちに入手するのがよさそうだと思いました。