コロナの衣類乾燥除湿機には除湿能力が5.6L/日(50Hz),6.3L/日(60Hz)のSシリーズ、Pシリーズがあります。
PシリーズのBD-632とCD-P6322はボディカラーが違うだけで中身は同じです。
Pシリーズの衣類乾燥機能を強化したのがSシリーズ(CD-S6322)です。
衣類乾燥がメインであればSシリーズのCD-S6322、除湿がメインであればPシリーズのBD-632またはCD-P6322を選ぶのがおすすめです。
[itemlink post_id=”22776″] [itemlink post_id=”22777″] [itemlink post_id=”22778″]Sシリーズ CD-S6322,Pシリーズ CD-P6322,BD-632の違い
SシリーズとPシリーズの主な違いは次の通りです。
Sシリーズ | Pシリーズ | |
CD-S6322 | BD-632 CD-P6322 | |
ルーバー | オートルーバー(上下) | プチルーバー 手動 |
衣類乾燥時間(2kg) | 136分 | 173分 |
フィルター | エアーフィルター | エアーフィルター
ウイルス抑制・除菌・脱臭10年交換不要フィルター |
運転モード | 除湿(標準・自動) 衣類乾燥(速乾・おまかせ) | 除湿(標準・節約)・衣類乾燥・送風 |
消費電力 | 190W/215W | 160W/180W |
タンク容量 | 3.0L | 3.5L |
運転音 | 除湿時 標準 34/34dB
衣類乾燥 速乾 36/36dB |
38/36dB |
質量 | 8.3kg | 7.9kg |
サイズ | H533×W170×D365mm | H515×W220×D330mm |
運転可能な部屋の温度 | 5℃~40℃ | 1℃~40℃ |
冷媒 (温暖化ガス HC-134a)使用量 | 72.7g (CO2 104kg相当) | 65g (CO2 93kg相当) |
SシリーズとPシリーズのルーバーの違い
Sシリーズではワイドスイング、上吹きスイングで効率よく衣類乾燥します。
Pシリーズはルーバーは自動では動きませんが、約110度の幅で、上向き方向から水平方向まで手動で調整できます。
衣類乾燥は風を衣類に当てて行いますが、風向きが固定してるよりスイングした方がより効率よく行えます。
衣類乾燥として使う機会が多いのであれば、スイング機能があるSシリーズを選んだ方がよいですね。
SシリーズとPシリーズの衣類乾燥時間の違い
衣類乾燥時間は、吹き出し口やルーバーの違いから、Sシリーズの方が短いです。
衣類乾燥ならSシリーズの方が速く乾燥できるのでおすすめします。
Sシリーズ | Pシリーズ | |
CD-S6322 | BD-632 CD-P6322 | |
洗濯物2kg相当:Tシャツ3枚、Yシャツ2枚、パジャマ1組、下着7枚、靴下2足、タオル3枚 | 136分 | 173分 |
Yシャツ1枚 | 38分 | 42分 |
給食着 | 33分 | |
スポーツウェア上下 | 34分 |
SシリーズとPシリーズのフィルターの違い
Sシリーズ、Pシリーズにはエアーフィルターが付いていますが、Pシリーズにはウイルス抑制・除菌・脱臭性能はフィルターが付属します。
Pシリーズでは除湿時に空気清浄もできるので、リビングやベッドルームなどで使用するのに大変便利です。
リビングやベッドルームなどの除湿がメインであれば、Pシリーズがおすすめです。
SシリーズとPシリーズの違いはまだあります。
よろしければ以下もご覧ください。
運転モードの違い
Sシリーズ、Pシリーズともに除湿運転と衣類乾燥運転の切り替えができます。
●Sシリーズでは更に衣類乾燥運転が「速乾」と「おまかせ」の2つに切り替えることができます。
「速乾」は強風で連続運転を行い短時間で乾かすモードですが、「おまかせ」は湿度センサーで湿度を確認して衣類が乾いた頃に自動で運転を停止するモードです(最長で12時間で停止)
「おまかせ」モードを使うことで、電気代の節約ができます。
●Pシリーズでは、衣類乾燥モードは衣類を速く乾かすときに使用します。
急がない時は標準除湿運転か節約除湿運転で行います。
イメージとして衣類乾燥は「強」、標準除湿は「中」、節約除湿は「弱」といった感じで風量を変えているだけです。
Pシリーズで洗濯物を乾かす場合は、ルーバーがスイングしないので、別途サーキュレーターや扇風機と併用すると効率よく乾かすことができるでしょう。
洗濯物を乾かす機会が多いのであれば、Sシリーズをおすすめします。
消費電力の違い
Sシリーズ | Pシリーズ | |
CD-S6322 | BD-632 CD-P6322 | |
消費電力 | 190W/215W | 160W/180W |
除湿能力は同じなので、この消費電力の差はファンとスイングルーバーの消費電力の差だと考えられます。
最大風量の記載はどちらのシリーズにもありませんが、消費電力を見る限りSシリーズの方が最大風量は大きいと思われます。
そのため、洗濯ものの乾燥時間もPシリーズより短かくなっているのかもしれませんね(メーカーさんには未確認です)
タンク容量の違い
Sシリーズ | Pシリーズ | |
CD-S6322 | BD-632 CD-P6322 | |
タンク容量 | 3.0L | 3.5L |
タンク容量はSシリーズの方が0.5Lほど少ないです。
Pシリーズに比べ本体幅が5cmほどスリムになったためです。
さほど違いがないのであまり気にしなくてもよいと思います。
運転音の違い
Sシリーズ | Pシリーズ | |
CD-S6322 | BD-632 CD-P6322 | |
運転音 | 除湿時 標準 34/34dB
衣類乾燥 速乾 36/36dB |
38/36dB |
スペック上はSシリーズの方が少し静かです。
両機種とも40B以下で、スペック的には運転音は他社に比べても小さいです。
しかし、コンプレッサー方式なので振動が発生します。
その振動のせいでエアーフィルターがガタガタとうるさいという口コミもありました。
その一方、静かだとする口コミもあるので、設置した環境により評価が分かれているのかもしれません。
いずれにせよ、しっかりした床に設置し、振動が大きくならないようにしたほうがよいですね。
質量・サイズの違い
Sシリーズ | Pシリーズ | |
CD-S6322 | BD-632 CD-P6322 | |
質量 | 8.3kg | 7.9kg |
サイズ | H533×W170×D365mm | H515×W220×D330mm |
Pシリーズに比べSシリーズはスリムですが、高さと奥行きは少し大きくなっています。
狭い場所にはスリムな方が設置しやすいかもしれません。
運転可能な部屋の温度の違い
運転可能な部屋の温度範囲は、
Sシリーズ:5℃~40℃
Pシリーズ:1℃~40℃
となっています。
実際には低温では除湿の力が極端に悪くなります。
低音側に違いはありますが、スペック上違いあるだけで実用上は気にしなくてよいと思います。
使用する冷媒 HC-134aの量の違い
SシリーズとPシリーズでは冷媒のHC-134aの量が異なります。
冷媒HC-134aの温暖化係数は1430です。
- Sシリーズ:CO2 104kg 相当 HC-134a 72.7g
- Pシリーズ:CO2 93kg 相当 HC-134a 65g
Sシリーズの方がPシリーズの後から発売されましたが、そのとき冷媒の量を増やしています。
このフロン類の量が変わったことは、使用者にはあまり関係のないのですが、HC-134aによるる地球温暖化については他人ごとではありません。
Sシリーズにしろ、PシリーズにしろHC-134aという温暖化ガスを使っていますので、廃棄にあたっては各市町村のルールに従って廃棄しましょう。
なお、これらの除湿機は家電リサイクルの対象外にはなっています。
おすすめの選び方
冒頭でお伝えした通り、衣類乾燥がメインであればSシリーズのCD-S6322、除湿がメインであればPシリーズのBD-632またはCD-P6322を選ぶのがおすすめです。
まお、衣類乾燥では、扇風機やサーキュレーターと併用するならPシリーズでも快適に部屋干しできると思いますので、ぜひ検討してみてください。
[itemlink post_id=”22776″] [itemlink post_id=”22777″] [itemlink post_id=”22778″]まとめ
Sシリーズ、Pシリーズの違いをお伝えしましたが、まとめると以下のようになります。
●除湿能力はどちらも同じである
●衣類乾燥はスイング機能や湿度センサー搭載のSシリーズがおすすめ
●部屋の除湿専用なら空気清浄機能(フィルター)があるにPシリーズがおすすめ
以上、使用目的にあったモデルをお選びくださいね。