加湿エアコン【おもに12畳】 加湿の消費電力と電気代、加湿能力一覧

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加湿エアコン【おもに12畳】 加湿の消費電力と電気代、加湿能力一覧です。

加湿が出来るエアコンを販売しているのはダイキンとパナソニックだけです。

ダイキンはうるさらX、うるさらmini、パナソニックはLXシリーズです。

加湿エアコン【おもに12畳】 加湿の消費電力と電気代、加湿能力一覧

ダイキン:Sで始まる機種は住宅説設備用
パナソニック:CUで始まる機種は住宅設備用

メーカー シリーズ 形名 加湿能力
mL/h
消費電力
kWh
加湿電気代
円/h
12 ダイキン うるさらX 630 0.91 28.2
12 ダイキン うるさらX 630 0.91 28.2
12 パナソニック エオリアLX 610 0.86 26.7
12 パナソニック エオリアLX 610 0.86 26.7
12 ダイキン うるさらmini 580 0.95 29.5

加湿電気代

加湿電気代はメーカー公表の加湿の消費電力量に31円/kWh(目安単価)を掛けたものです。

●連続加湿する場合は、この1時間あたりの電気代に使用する時間を掛ければ、電気代が求まります。

例えばうるさらXでの加湿を毎日連続8時間すれば、月に約6,800円ほどかかることになります。この様に連続加湿は高額になるので、加湿する時は湿度設定を行い自動運転をさせた方が経済的だと思います。

ただ、加湿能力が不足している時は、設定湿度にならなくて連続運転と同じになってしまう可能性もあります。

この様な状態になる場合は、ヒーターレスの電気代が安上がりな気化式加湿器を併用すれば良いでしょう。

●湿度を設定して自動運転する場合は、外気の湿度や温度、室内の温度や湿度によって加湿運転が調整されるので、電気代を一律に求める事はできません。

加湿能力

加湿能力はダイキンもパナソニックも次の様に説明されています。

・外気温度7℃DB、6℃WB(JIS定格暖房能力測定条件)、室内温度20℃

・外気相対湿度が20%低下すると加湿量は最大20%程度低下

7℃DB、6℃WBの意味:乾球温度7℃、湿球温度6℃のことです。

この時の相対湿度は86.6%、絶対湿度は6.721g/m3です。

加湿を行いたいのは真冬で湿度が低いときです。東京でも真冬は湿度が50%を切ることも珍しく有りません。また、気温も0℃近くまで下がることがあります。

①「相対湿度が20%下がると、加湿機能も20%下がる」という説明から計算

うるさらXの場合では、次のように低下すると予想

  1. 7℃ 86.6% ⇒ 630mL/h
  2. 7℃ 66.6% ⇒ 504mL/h
  3. 7℃ 46.6% ⇒ 403mL/h

無理やり20%下げていくと、湿度46.6%では403mL/hとなりました。

②別の見方として、加湿能力が空気中の水蒸気量(絶対湿度)にある程度は比例すると仮定して加湿量を求めてみる(勝手に仮定しているだけ)

うるさらXでは、次のように低下すると予想

  1. 7℃ 86.6% ⇒ 6.721 g/m3   630mL/h
  2. 7℃ 66.6% ⇒ 5.166 g/m3 484mL/h
  3. 7℃ 46.6% ⇒ 3.615 g/m3 339mL/h

空気中の水蒸気量に加湿能力を比例させてら、湿度46.6%では339mL/hとなりました。

①、②とも正解では無いでしょうが、加湿能力が低下するおおまかなイメージはわきます。

メーカーが公表している加湿能力は、真冬での必要な加湿量の目安にはならないことだけは確かです。

12畳に必要な加湿能力とエアコンの加湿能力

メーカー シリーズ 加湿能力
mL/h
12畳に必要な加湿能力
mL/h
ダイキン うるさらX 630 (木造和室/プレハブ洋室)

705/426

パナソニック エオリアLX 610
ダイキン うるさらmini 580

12畳に必要な加湿能力は日本電機工業会規格「JEM1426」による(室温20℃、湿度60%)

木造和室では、どの機種も加湿能力不足です。プレハブ洋室ではクリアできるようです。

しかし、この加湿能力は外気温7℃、外気湿度88.6%のときなので、外気湿度が50%などになった時とは異なります。

ここでは、「20%湿度が落ちると加湿能力も20%落ちる」に基づいて加湿能力を計算してみました。

メーカー シリーズ 湿度46.6%時の予想加湿能力
mL/h
12畳に必要な加湿能力
mL/h
ダイキン うるさらX 403 (木造和室/プレハブ洋室)

705/426

パナソニック エオリアLX 390
ダイキン うるさらmini 371

7℃、外気湿度46.6%時の、各社の予想した加湿能力と12畳に必要な加湿能力の比較をすると、プレハブ洋室でも加湿能力が足りないという結果になりました。

ただ、室内湿度60%にはならないまでも40%程度の加湿は出来るかもしれません。

しっかり加湿したい場合は小型のヒーターレスの加湿器を1台用意して、エアコンと併用して使用すれば良いと思います。

この様に12畳エアコンでは加湿能力が不足する可能性が高いので、おすすめは200V14畳エアコンです。

このクラスでは、加湿能力がうるさらXで950mL/h、エオリアLXで860mL/hあり、プレハブ洋室なら湿度が下がったときでも余裕があります。検討してみてはいかがでしょう?

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