気化式の加湿器で湿度を上げると室温が低下し寒さを感じることがあります。
気化する時に気化熱を奪うからです。これを利用したのが冷風扇です。
室温を下がらないよう暖房機器で暖めないといけませんが、暖房費が気になりますね。
そこで、おすすめなのがエアコンとの併用です。
理由は、エアコンは消費電力の何倍(4~6倍)もの暖房能力があるので、気化熱で失った熱量を補充する電気代が節約できるからです。
更に、エアコンと併用する場合では気化式加湿器もヒーターがないタイプが消費電力が少ないので、おすすめです。
パナソニックのヒーターレス気化式加湿器
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加湿は水蒸気で行います。水が液体から気体になることを気化といいますが、このとき周囲から気化熱を奪います。熱を奪われることで温度が下がるわけです。
ヒーター付きの気化式加湿器で加湿したときも、気化熱分の熱を奪われますがヒーターの消費電力での熱の補充があるため、お室温の下がり方はヒーターレスに比べ緩やかです。
なお、気化熱以上にヒーターの消費電力が大きければ室温は上昇しますが、その様な大容量のヒーターを搭載した気化式加湿器は見当たりません。あったとしても電気代がとても高くなるでしょう。
加湿量と気化熱
水の気化熱は温度によってわずかに異なります。ここでは20℃の2454KJ/kgを使うことにします。他の温度でも大きな違いはありません。
参考までに500、600、700ml/hの加湿量に対して毎時発生する気化熱を表にしました。(気化熱の分だけ室温が下がります)
加湿量ml/h | 気化熱KJ/h | W数に換算 |
500 | 1227 | 341 |
600 | 1472 | 409 |
700 | 1718 | 476 |
600ml/hの加湿をすると毎時1472KJ(409W)気化熱が奪われることになります。409Wの電気ストーブの発生するの同じ熱が毎時失われるので室温は次第に下がっていきます。
室温低下を防ぐ対策は
室温低下を防ぐには、上の表に従えば加湿量60ml/hでは、409Wの暖房をすれば良いことになります。
加湿器にはヒーターを使用しないタイプと、使用するタイプがあります。もし、ヒーターを使用する加湿器のヒーターによる加熱が気化熱より大きければ、部屋の温度低下は防げます。
ダイニチ HD-RXT722 プレハブ19畳で、室温は下がるか上がるかごく大雑把に調べてみます。
ダイニチ HD-RXT722 プレハブ19畳
静音モード 600ml/h での消費電力は最大283Wです。気化熱は409Wなので、126W不足です。このままでは室温が下がるので、エアコンなどで補ってあげる必要があります。
エアコンで補うのは126WではなくAPF5なら25Wほどでかなり節電になります。電気ストーブで補うならまるまる126W必要です。
(APF(Annual Performance Factor)は一年を通して、ある一定の条件のもとにエアコンを使用した時の消費電力量1kWh当たりの冷房・暖房能力(kWh)を表示したものです)
トータルの消費電力は283W+25W=308Wとなりました(エアコンを使って室温低下を防ぐ場合)
節電対策はヒーターレス気化式加湿器+エアコン
先の例でダイニチのヒーター内蔵の気化式加湿器でも、室温は低下することがわかりました。
室温低下を防ぐのにはエアコンが節電の面からも最適なこともわかりました。
更に節電するなら、使用する加湿器も検討する必要があります。
つまりヒーターレス気化式加湿器を選ぶということです。
パナソニック ヒーターレス FE-KXU07 プレハブ19畳
強700ml/hでの最大消費電力は14Wです。上の表より気化熱は476Wです。
APF5のエアコンなら1/5の95Wだけ消費電力を上げれば気化熱で失った熱エネルギーを取り返せます。
(APF(Annual Performance Factor)は一年を通して、ある一定の条件のもとにエアコンを使用した時の消費電力量1kWh当たりの冷房・暖房能力(kWh)を表示したものです)
トータルの消費電力は14W+95W=109Wとなりました。(エアコンで室温低下を防いだ場合)
ダイニチでは308Wだったのがパナソニックでは109Wとなり、ダイニチより約200Wの節電です。これはパナソニックの加湿器がヒーターレスで消費電力が少ないからです。
この様にエアコンと加湿器を併用する場合は、電気代が安いヒーターレスの気化式加湿器を使うと節電になります。
ヒーターレスの超音波式加湿器も省エネです。しかし、タンク内の水が不衛生な場合、そのままミストとしてばらまかれます。この様な面を考えるとあまり超音波式はおすすめできません。
おすすめのヒーターレス気化式加湿器
ヒーターレス気化式加湿器はパナソニックが得意としているタイプです。他社のヒーター内蔵タイプではヒーターを切ると加湿量が少なくなり性能的に満足できないので、ヒーターレスではパナソニックをおすすめします。
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