加湿エアコン【おもに8畳】 加湿の消費電力と電気代、加湿能力一覧です。
ダイキンのうるさら、パナソニックのLXシリーズは、無給水で加湿ができます。外気に含まれる水分を高分子収着材で吸着し、その水で室内を加湿する技術です。
ダイキンの基本特許が切れたのを機会に2021年にパナソニックも同様な加湿機能を搭載したエオリアを発売開始しました。
うるさらもLXも加湿機能、自動掃除機能、換気機能が装備されています。
買う立場からいえば、今までは加湿器のがあるダイキンで選べていましたが、これからは大いに悩むところです。
ここでは、特に加湿能力のダイキン、パナソニックの比較をしていますので、少しでも加湿能力が大きいのが欲しいとか、加湿の電気代が安いのが欲しいとか言った時にご覧いただければお役に立てるのではないかと思います。
なお、エアコン販売は、量販店向けと住宅設備向けに分かれていて、形名やラインナップも一部異なっています。ただ、仕様はほぼ同じです。
<ダイキン>
最初の文字がS:住宅設備店取扱商品
最初の文字がAN:家電量販店取扱商品
<パナソニック>
最初の文字がCS:住宅設備店取扱商品
最初の文字がCU:家電量販店取扱商品(個人向け)
加湿エアコン【おもに8畳】 加湿の消費電力と電気代、加湿能力一覧
畳 | メーカー | シリーズ | 形名 | 加湿能力 mL/h |
消費電力 kWh |
電気代 円/h |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | ダイキン | うるさらX |
|
620 | 0.9 | 27.9 |
8 | ダイキン | うるさらX |
|
620 | 0.9 | 27.9 |
8 | パナソニック | エオリアLX |
|
610 | 0.86 | 26.7 |
8 | パナソニック | エオリアLX |
|
610 | 0.86 | 26.7 |
8 | ダイキン | うるさらmini |
|
550 | 0.85 | 26.4 |
8 | ダイキン | うるさらmini |
|
550 | 0.85 | 26.4 |
連続運転と自動加湿運転での消費電力と電気代
加湿は連続加湿、自動加湿があります。
連続加湿は文字通り加湿続けるモードで、ひょうの電気代に使用時間をかければトータルの加湿にかかる電気代が求まります。電気代は加湿にかかる消費電力に電気料金の目安単価31円/kWhを掛けて求めています(実際の電気料金は、個々でバラバラですので電力会社との契約などで確認してください)
自動加湿運転をしている時は、外気温や外気湿度、市内の温度や湿度、設定した湿度や温度などの条件で加湿運転したり停止したりするので正確な電気代はわかりません。
ただ、設定した湿度にどうしても届かない時は、連続運転に近い状態になり電気代が高くなる可能背があります。
加湿量の違い
8畳に必要な加湿量とエアコンの加湿量
加湿量は同じ8畳であってもメーカー、機種等によって異なっています。
8畳似必要な加湿量は日本電気工業会規格(JEM1425)では次のようになっています。
- 木造和室:450mL/h
- プレハブ洋室:300mL/h
各社の値はいずれも、これらより大きいので加湿は問題ありません。
ただ、各社とも加湿できる条件があるので、場合によっては十分に加湿できないことも有り得ます。
<ダイキン条件>
加湿量を得るために、それぞれ記載の消費電力量が必要です。 外気温度-10℃以下、外気相対湿度が20%以下の場合は加湿運転できません。 外気相対湿度が20%低下すると加湿量は20%低下します。 加湿能力測定条件/外気温度7℃DB、6℃WB(JIS定格暖房能力測定条件)、室内温度20℃、ホース長4m、RXシリーズにおいて。
<パナソニック条件>
「加湿量は、屋外温度7℃DB、6℃WB(JIS定格暖房能力測定条件)、室内温度20℃、ホース長4m、風量「自動」の場合の加湿量です。(加湿量とは室内への導入水分量です)
外気相対湿度が20%低下すると加湿量は最大20%程度低下します。」
加湿はダイキンの方式とパナソニックの方式はほぼ同じなので、どちらも-10℃以下では使用できません。また、どちらのエアコンも寒冷地モデルではないので、頻繁に0℃以下になる地域では使用しないことをおすすめします。
加湿を重視するなら加湿能力の大きなうるさらXかエオリアLXがおすすめです。
エアコンの加湿能力は外気湿度で大きく変わる
以下の例は外気温が7℃として説明してます。
ダイキンもパナソニックも加湿能力測定条件は外気温度7℃DB、6℃WBでの値です。
湿度にすると86.6%となりますが、真冬ではこの様な高い湿度は雨でも降っていない限りあまりないでしょう。
東京などでは1~2月外気の相対湿度は年ごとで違いますが湿度50%程度です。エアコンの加湿能力は40%は低下しそうです。ダイキンもパナソニックも同じです。
つまり、エアコン加湿能力は真冬の時期はかなり低下するので、余裕をみて60%程度になると考えていたほうが安全だと思います。(根拠は後ほど)
エアコン加湿能力を60%と仮定(1~2月)外気温7℃
シリーズ | 8畳必要加湿能力 mL/h |
エアコン定格の加湿能力 mL/h |
1~2月エアコン加湿能力 mL/h |
---|---|---|---|
うるさらX | 450/300 (木造和室/プレハブ洋室) |
620 | 372 |
エオリアLX | 610 | 366 | |
うるさらmini | 550 | 330 |
表にすると上のようになります。あくまでも当ブログでの仮定で、メーカーが公表している値ではありません。
8畳の必要加湿量は室温20℃、湿度60%の値なので、湿度が40%でも良いということであれば木造8畳でもあるいは加湿出来るかもしれませんが、やはりちょっと厳しそうです。
プレハブ洋室なら問題なく加湿できる数値です。ただ、家の環境で必要加湿量は違ってくるのであくまでも目安です。
なお、外気温が2℃で湿度50%のときは、エアコンの加湿能力は40%程になります。プレハブでも加湿量が不足します。そうすると電気代ばかりかかってあまり加湿しないということになりかねません。こういう場合は補助的に加湿器を併用したほうが良いと思います。
エアコン加湿能力を60%(外気温7℃として)に仮定した理由
価格比較
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