今回はヒーターレスのパナソニック加湿器とエコ運転のシャープ加湿器を比較して、電気代のや使い勝手の違いをまとめてみました。
電気代を節約しようと、管理人は現在使っている象印の加湿器に変わる加湿器を何にしようか検討中に調べたことをお伝えします。
購入に際しては大分悩みましたが、最後はパナの型落ちに落ち着きました。数日で到着すると思いますが、今から楽しみです。これで、電気代を気にしないで思う存分加湿できるかと思うと嬉しいですね。私の決め手は、とにかく電気代のやすいことでした。
本文でも、触れますがシャープのエコ運転もヒーターを使わないのでとても電気代は安いのですが、パナには敵いませんでした。
ただ、シャープで良いと思ったのは、加湿器の上部にある給水口からヤカンやペットボトルで水を補給でき、シンクまで水を補給しに行かなくても良い点でした。
うちは狭いので、シンクが近くにあること、体力的に4kgほどのタンクでも片手で十分運べることなどから、パナにしました。
更に、パナはフィルターやトレーなどのお手入れ期間が、約1ヶ月ですが、シャープは約2週間という点も、パナにした理由の一つです。
両者の電気代はびっくりするほどは違わないので、シャープの上部給水が必要かどうかで決めるのが良いのではと思います。
下記は今回取り上げた加湿器です。
パナソニック
- FE-KXW07
- FE-KXW05
シャープ
- HV-S75
- HV-S55
電気代の安さで選ぶならパナソニックということになりますが、先に申し上げた通りシャープには上部給水というパナソニックにはない機能があります。
繰り返しになりますが、電気代はさほど大きな差ではないので、この様な機能についてもチェックしたほうが良いと思います。
パナソニックとシャープの加湿器の違い
ヒーターレスとハイブリッド式の違い
- パナソニックの加湿器はすべてヒーターレス方式
- シャープの加湿器はヒーターをON/OFF切替できるハイブリット式
気化式の加湿器は、水を含んだフィルターに風を当て、蒸発させることで加湿します。
●シャープのハイブリッド式加湿器は、加湿能力を高めるためヒーターを使用します。一方ヒーターを使わないで節電しながら加湿できるエコモードによる自動運転も可能です。
●パナソニックの加湿器にはヒーターが搭載されていないため、温風は使えませんが、温風でなくとも十分加湿できるようにパナソニック独自の設計がされています。(DCモーター、フィルター構造など)
シャープハイブリッド式加湿器のエコモードとは
エコモードとは、ヒーターレスで省エネ加湿する「エコ運転」のことです。
取説には、次のように記載されています。
「エコ運転」は、「おまかせ運転」の様に温度と湿度のWセンサーが、部屋の温度・湿度変化を検知し、風量切り替えによりきめ細かな湿度コントロールが行なえます。
部屋の温度により設定される(相対)湿度は下記のように異なります。
- ~18℃:65%(10.0g/m3)
- 18~24℃:60%(9.2~13.1g/m3)
- 24℃~:55%(12g/m3)
私達が湿度を感じるのは、空気中に含まれている水蒸気の絶対量です。相対湿度だけでは、水蒸気の量がわからないので、温度との組み合わせで表現します。上のカッコ内は絶対湿度です。快適な絶対湿度は、8~16g/m3と言われています。
喉が弱い方は9g/m3以上、理想は11g/m3と一般には言われています。
以上は今流行りのAIさんに、聞いてみました。確かに、建築関係のブログを見ても似たようなことが帰されていたので、大きく違っていないと思います。
その様な、目でシャープの設定を見ればいい線いっているのではないでしょうか。
パナソニック対シャープ(ヒーターを使用しないエコ運転の場合)適用床面積と電気代の比較(室温20℃、湿度30%時)
表1 最大消費電力で運転したとき電気代
型名 | 加湿能力 | 適用床面積*1 | 最大消費電力 | 電気代(円) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
ml/h | 畳 | W | 1時間 | 1ヶ月*2 | 1シーズン*3 | |
FE-KXW07 | 700 | ~19 | 14 | 0.43 | 104 | 521 |
FE-KXW05 | 500 | ~14 | 8 | 0.25 | 60 | 298 |
HV-S75(エコ) | 480 | ~13*1 | 34 | 1.1 | 253 | 1,265 |
HV-S55エコ(エコ) | 390 | ~10*1 | 24 | 0.74 | 179 | 893 |
*1 下の日本電機工業会規格(JEM1426)より、適用床面積を選びます
表2
日本電機工業会規格(JEM1426)
*2 1日8時間x30日で計算
*3 1日8時間x30日x5ヶ月(1シーズン)で計算
電気代が安いのは?
電気代の安さで選べば、表より明らかですが、どの部屋サイズであってもパナソニックが安いです。ただ、シャープも決して高くはありません。ヒーターレスは電気代が安くていいですね。
なお、表1は、最大消費電力で運転し続けた場合の電気代です。実際には適用床面ギリギリで使用するのではなく、余裕を持たせた部屋サイズで使用します。そのため、消費電力は、表の値ほど大きくはなりません。
ファンを回すための電力と風速が比例、蒸発速度と風速が比例すれば、単純に部屋の大きさが半分になれば、消費電力は半分ほどで済みそうです。(例えばHV-S75を6畳ぐらいで使えば電気代は半分ほどに)
しかし、実際には、単純に比例することはないので、あくまでもざっくりとした感じで捉えてください。
また、電気代が違う大きな要因として、パナソニックはDC、シャープはACモータを使用していることがあります。
扇風機などではDCモーターの消費電力はACモーターの半分程度だそうです()
この様に、パナソニックとシャープの消費電力の違いはモーターの種類によるところが大きいことがわかります。その分、パナソニクの加湿器の方がお値段も高いですが。
使い勝手が良いのは?
加湿器の給水やお掃除などが簡単でないと、面倒でだんだん使わなくなってしまいます。パナソニックとシャープの給水やお手入れについて比べてみます。
給水の比較
●パナソニックの場合
パナソニクのタンク容量は4.2Lです。タンクは上の図のように上部から取り出します。シンクなどに運んで給水し、再び上部から挿し込みます。図の様に左右の差がないので差込は迷わず出来ます。
ただ,4.2L満タンにすると、ネコの体重ほどになります。片手で持つので、力の弱い方は要注意です。
●シャープの場合
トレー給水
効きの上にある給水口から給水
シャープの給水は2種類あります。
一つは機器の下にあるトレーを引き出して、シンクで給水する方法。もう一つは、加湿器の上部の給水口へ直接水を入れる方法です。
トレーはパナソニックより200gほど軽いですが、満タンで4kgになります。ネコの体重程なので、力が弱い方は片手で持つには少しきついです。
また、上部給水機能を使えば、近くに水を入れた水差し・ペットボトル・ヤカンなどを置いておけば給水できるので、夜間などは便利ですし、力の弱い方も給水が楽です。
まとめると、
- トレー(シャープ)やタンク(パナソニク)で給水するのはパナソニックの方が方向性がなく楽だです。しかし、どちらも片手で持つには重たい。
- シャープは上部から水差し・ペットボトル・ヤカンで少量づつでも給水出来るのが便利。力のない方にはありがたいですね。
となります。
特に、力の弱い方はシャープの上部給水がオススメです。
お手入れの比較(フィルター・トレー・タンク)
作業そのものは、ある程度手間ですが、パナソニックの方がお手入れの間隔が長く、その分手間をかける回数が少なくて済みますね。
フィルター
- パナソニック:約1ヶ月に1回(お手入れすれば10年間は使える)
- シャープ:約2週間に1回(8シーズンで交換)
トレー
- パナソニック:約1ヶ月に1回
- シャープ:約2週間に1回
タンク
- パナソニク:毎日
- シャープ:タンクなし
なお、シャープは空気の通り道のお掃除も出来ます。手の入らない風の通り道は、この様にタオルで清掃できます。きれい好きの方には嬉しい機能かもしれません。
まとめ
電気代をとにかく節約したい方はパナソニックがおすすめです。
しかし、シャープもエコ運転ではパナソニックほどではありませんが、電気代は安いので、下記のような上部給水のメリットを感じるのであれば、シャープを選んでみても良いと思います。
- 給水作業の手間が少ない
- 重いタンクを持ち歩く必要がない
- 女性や高齢者の方でも給水が楽
まとめると、次のようになります。
- 電気代がやすいのが1番と考える人:パナソニック
- 上部給水が出来たほうが良い人:シャープ
- お手入れ回数が少ないほうがいい人:パナソニク
繰り返しになりますが、電気代はパナソニックが安いのは間違えありませんが、驚くほどの差ではありません。多少電気代は高くても、上部給水ができた方が良い方はシャープを検討したら良いと思います。
ちなみに、当管理人はパナソニックの型落ちFE-KXU05(2021年製)を買いました。腕の力には自身があるので4kgは問題なしです。
パナソニックにしろ、シャープにしろ、新製品は高いです。1~2年ぐらいの型落ちなどは気にすること無いので、おすすめは型落ちを購入することです。余ったお金で好きなものが買えますよ。
パナソニック
シャープ