64GBmicroSDXCカードをCFカードに変換するCFアダプターをD3Sで使用してみました。実は2021年8月にCFアダプターを購入して32GBのmicroSDHCでは現在も正常にD3Sで使えているので64GBでも当たり前に使えると思っていました。
しかし結果は、
- 32GBのSDHCではカメラで認識され使用可能
- 64GBのSDXCではD3Sカメラで認識されずエラー
- 64GBのSDXCはPCではカードリーダー経由で認識される
ということになりました。
CFアダプターとmicroカード間はSDHC,SDXCともに問題なしです。
DS3が認識できるように64GBのmicroSDXCカードのファイルシステムをexFATからFAT32に変更したところ、カメラも認識してくれて、カメラで初期化も正常に行えました。
64GBのSDXCとFCカードの組み合わせ自体は問題なくできても、exFATではD3Sが認識できないようです。
64GBのCFカードは認識できるとの書き込みがwebにありましたが、ファイルシステムがFAT32だからだと思います。
32GBのSDHCは今まで通り問題なしです。
とても簡単なのでメモの必要もないぐらいですが、数年後にすっかり忘れて同じことを繰り返さないよういメモっておきます。
CFカードのファイルシステム
サンディスクサポートにフラッシュメモリーのファイルシステムの一覧表がありました。
128GBまでのCFカードのファイルシステムはFAT32なので、64GBのCFカードはD3Sで使えるというwebでの情報は正しいと思います。
この表からCompactFlashは128GBまでFAT32ですが、それ以上のサイズではexFATなのでFAT32への変換が必要です。
また、microSDXC64GBがカメラで認識できなかったのはファイルシステムがexFATだったせいだと思います。
SD/microSD | 2GBもしくはそれ以下 | FAT16 |
SDHC/microSDHC | 4GBから32GBまで | FAT32 |
SDXC/microSDXC | 64GBもしくはそれ以上 | exFAT |
CompactFlash | 128GBまで | FAT32 |
CompactFlash | 256GB | exFAT |
使用するカメラ、CFアダプター、microSDなど
カメラ:
- NIKON D3S
CFアダプター:2個ありますが全く同じものですが、2個目は500円ほど高くなっていました。
SDカード対応のCFアダプターの方が安かったのですが、同じものにしたかったのでmicroSD対応にしました。
- マイクロSDカードをCFカードに変換(TypeⅠ)2TBまで対応(2021年8月5日購入、1250円)
- 手持ちのmicroSDカードをCFカードTypeIに変換 N/B Extreme CFアダプター EXCFAD-MICRO1(2022年4月12日、1720円)
microSDカード:
- Samsung 32GB EVO Plus
- Samsung 64GB EVO Plus
32GB microSDHCは、そのままで認識される
windowsで32GB microSDHCのプロパティーを見るとFAT32となっていました。
32GBのmicroSDHCはサムソンの他にMMOMENTの32GBでも使えることが確認できました。
microSDHCはファイルシステムがFAT32なのでD3Sは認識できるのでしょう。
64GBのmicroSDXCはexFATをFAT32にしたら認識された
windowsで64GBのmicroSDXCのプロパティーを見るとexFATとなっていました。サンディスクの表のとおりです。
exFATはFAT32との互換性がないので、ファイルシステムをフォーマッターでFAT32に変換する必要があります。
しかし、exFATはwindows10のフォーマッターではFTA32に変換できないので、ほかのフォーマッターを使用します。
今回はAOMEI Partation Assistant Stannd版(無料)を使って、サムソンの64GBのmicroSDXCをFAT2に変換しました。
変換がすべてのmicroSDXCでうまくいくかどうかはわかりませんが、少なくともサムソンの64GBは成功しました。(追記:TRIDENITEのmicroSDXC 64GBもFAT32に変換ができ、D3Sで使えました)
早速、D3SにCFアダプターを使って実装したら、microSDXCを無事認識してくれました。
実際にカメラ側でカードの初期化もでき、撮影も問題なくできました。
スピードは?
念のためスピードのテストをしてみました。
USBカードリーダーを使ってCrystalDiskMarkで測定しました。
CFアダプターを使うとスピードが極端に遅くなります。
WEBでUSBカードリーダーで」を使用して、CFカードをCrystalDiskMarkで測定したデータを見ると、ほとんど仕様に近い値が出ています。
CFカードとUSBのシリパラ変換による速度低下はあまりないようです。
このことから、CFアダプターで速度が落ちるのはmicroSDとCFアダプター間のシリパラ変換などでのオーバーヘッドが原因なのかもしれません。
D3Sで連写すれがメモリーの性能を体感できるかもしれませんが、10年以上も使っている古いカメラなのでちょっと試す気にはなりません。
連写を多用する場合は普通のCFカードを使うのが良いと思います。
Samsung 64GB EVO Plus CFアダプターとSDアダプターで速度比較
64GBmicroSDXCをCFアダプターとSDアダプターにつけ、同じUSBカードリーダーで速度比較した結果です。
SDアダプターの場合に比べ、CFアダプターでは速度が極端に遅くなりました。
CFアダプター使用
SDアダプター使用
TRIDENITE microSD 64GB ファイルシステム比較
ファイルシステムがAT32とexFATでは、CFアダプターの速度は違うのかチェックしてみました。
64GB本来のexFAT(SCXC)にしても、CFアダプターでの速度はFAT32(SDHC)と変わりありませんでした。
CFアダプター FAT32
CFアダプター exFAT
最後に
以上、64GBのmicroSDXCを実装するときはFAT32に変化すればD3Sが認識できたというメモでした。
なお、D4SではサンディスクのExtreme Pro(SDCFXPS)256GBのCFカードが使用できます。D4SはexFATに対応しているようですね。
ことによると256GBのCFカードにD3Sも使えるかと思ってファームのアップ情報を探しましたが、それらしきものはないので無理なようです。
D4SができるならD3Sもアームアップしてくれればいいと思うのですが、ニコンもいつまでも古いカメラのメンテをするわけにもいかないようですね。
今回はあくまでもCFアダプターとmicroSDXC64GBの組み合わせでのメモで、一般的なCFカードでのお話ではありません。