ヒーターレス気化式加湿器はヒーターがないので加熱式加湿器やヒーターを使うハイブリッド加湿器などに比べ電気代が非常に安いのが特徴です。
ヒーターレス気化式加湿器は水を蒸発させて加湿します。そのため雑菌をばらまくことがなく衛生的です。
いいことづくめの様ですが、残念ながら弱点もあります。それは温風が使えないので室温が低くなると加湿量が減ってしまうこと、気化させると気化熱を奪い室温が下がることです。
この2点について、以下もうすこし詳しくお伝えします。
ヒーターレス気化式加湿器~購入前に知っておきたい2つのポイントは?
1.ヒーターレス気化式加湿器は室温が下がると加湿量が減るので、十分余裕のある適用床面積目安を選ぶ
気化式加湿器は水を含んだフィルターに風をあてて水を蒸発させることで加湿します。ドライヤーで髪を乾かすとき温風の方が冷風より速く乾くのはご存知の通りです。
加湿器も同様に温風をフィルターに当てた方が速く水が蒸発します。しかし、ヒーターレスでは室温と同じ風をフィルターに当てます。そのため室温が下がれば水は蒸発しにくくなり加湿量は減少します。
室温が20°Cを下回るとき
適用床面積目安は室温20°C湿度30%の時の加湿能力をもとに決めています。もし室温が10°Cになって加湿能力が半分近くまで下がれば加湿不足になる可能性もあります。
加湿不足にならないために使用する部屋面積に対して、十分に大きな適用床面積を持った加湿器を選ぶのがポイントです。
いろいろな考え方はありますが、適用床面積に2倍以上の余裕があれば温度が下がっても加湿不足は防げるでしょう。例えば、実際に10畳で使うなら適用床面積目安が20畳以上を選ぶといった感じです。
室温20°C以上でエアコン暖房と併用
常にエアコン暖房の効いた20°C以上の部屋で併用して使うのであれば、適用床面積目安にあわせて加湿器を選んでも大丈夫です。
2.ヒーターレス気化式加湿器は部屋の温度を下げる
アルコ―ルを手に塗るとヒヤッとしますが、気化熱を奪われたので冷たく感じるのです。加湿器も同様に水が蒸発するときに周りから熱を奪います。そのため水蒸気の出口付近は周囲より数度温度が低くなります。夏に活躍する冷風扇と同じです。
暖房が効いていない部屋では、さらに室温度が下がってしまいます。暖房がある部屋では、室温が下がることはなくとも冷気を感じることがあります。
冷気を感じないようにするためにも、エアコン暖房と加湿器を併用するときはサーキュレーターを使って室内温度を均一にするとよいでしょう。
ヒーターレス気化式加湿器のおすすめな使い方
エアコンなしの寒い部屋で使うのであれれば、適用床面積目安に対して大きな余裕が必要です。また、室温がわずかですが下がります。この様な状況では無理せずハイブリッド式の気化式加湿器の方が適しているかもしれません。
ヒーターレス気化式加湿器の一番のおすすめな使い方は、エアコン暖房時の乾燥防止です。エアコンとの併用で加湿量減少、冷気などの問題はクリアできると思います。
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