パナソニックのエオリアLXシリーズは加湿ができるエアコンです。給水の必要がなく加湿できとても便利です。
ところで、LXシリーズの加湿能力は外気温7℃、外気の湿度86.6%、室温20℃での値です。しかし、東京で一番湿度が下がるのは1月で30年間の平均気温5.4℃、湿度は51%です。
この一番湿度が下がった時期の加湿能力はどのくらいあるのでしょうか?
メーカーの説明によると、湿度が20%下がると加湿能力も約20%下がるとあります。
これを手がかりにして、東京の1月平均湿度51%では約36%下がったので加湿能力も36%下がり64%に、少し厳し目に加湿能力は60%になると仮定してみました。
注:以下は独断で勝手な解釈で行ったものなので参考にはしないようにお願いします。
以下は自分用のメモとして残しておきます。
エオリア LXシリーズの低温時の加湿能力と増加する電気代は?(メモ)
冒頭でLXシリーズの加湿能力を60%としたので、6畳から29畳までを一覧表にしました。
目標の水蒸気量にするため部屋を加湿しますが、換気のため1時間で半分の空気が入れ替わります。失われた水蒸気を1時間以内に補充できれば、加湿能力が足りていると考えます。ここで、壁や天井などの湿度の出入りは無視します。
- カタログ加湿能力は7℃、86.6%時の値、低温時加湿能力は7℃、51%時の予想した値(本当は5.4℃でなくてはいけないが)
- 各部屋の20℃/湿度60%時の水蒸気量を目標値
- 各部屋の5.4℃/湿度51%を初期値
- 部屋の大きさは天井2.4m、1畳=1.65m2
- 各部屋サイズの水蒸気量の目標値と初期値の差を加湿器が補充することで、20℃60%を達成できれば良いとする(壁や床などの吸湿は無視)
- 換気回数は0.5回/h
- 低温時の加湿能力が2時間で部屋の空気をすべて入れ替えられれば低温時の加湿能力でも加湿できる可能性があると判断
畳 | 定格 加湿量 (mL/h) |
東京1月 加湿能力60% (mL/h) |
目標 20℃/60% 水蒸気量 (g) |
初期 5.4℃/51% 水蒸気量 (g) |
目標と初期の水蒸気量の差 (g) |
換気回数 0.5回/h 水蒸気量 (g) |
必要加湿時間 (h) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
6 | 480 | 276 | 247 | 85 | 162 | 81 | 0.3 |
8 | 480 | 276 | 329 | 113 | 216 | 108 | 0.4 |
10 | 560 | 336 | 411 | 141 | 270 | 135 | 0.4 |
12 | 610 | 366 | 493 | 169 | 324 | 162 | 0.4 |
14 | 810 | 486 | 576 | 198 | 378 | 189 | 0.4 |
18 | 810 | 486 | 740 | 254 | 486 | 243 | 0.5 |
20 | 810 | 486 | 822 | 282 | 540 | 270 | 0.6 |
23 | 810 | 486 | 946 | 325 | 621 | 310.5 | 0.6 |
26 | 810 | 486 | 1069 | 367 | 702 | 351 | 0.7 |
29 | 860 | 516 | 1193 | 409 | 784 | 392 | 0.8 |
換気回数0.5回/時間での必要加湿時間が得られました。電気料金の目安単価31円/kWhで電気代を求めます。
畳 | 加湿消費電力 kWh |
連続加湿の電気代 円/h |
必要加湿時間 h |
自動加湿の電気代 円/h |
---|---|---|---|---|
6 | 0.75 | 23.25 | 0.3 | 7.0 |
8 | 0.75 | 23.25 | 0.4 | 9.3 |
10 | 0.85 | 26.35 | 0.4 | 10.5 |
12 | 0.9 | 27.9 | 0.4 | 11.2 |
14 | 1.22 | 37.82 | 0.4 | 15.1 |
18 | 1.22 | 37.82 | 0.5 | 18.9 |
20 | 1.22 | 37.82 | 0.6 | 22.7 |
23 | 1.22 | 37.82 | 0.6 | 22.7 |
26 | 1.22 | 37.82 | 0.7 | 26.5 |
29 | 1.41 | 43.71 | 0.8 | 35.0 |
連続加湿の場合は、室内の湿度に関係なく連続で加湿した電気代となります。
自動加湿では、例えば6畳のエアコンでは1時間あたり7円の加湿のための電気代がかかる計算になります。
あとは1日何時間加湿運転を行うかですが、とりあえず18時間として1ヶ月の電気代を出してみます。
6畳の加湿にかかる電気代は7円/hx18hx30日=3,780円と計算できます。
一番電気代がかかる29畳では、18,900円となりました。
ここで、必要加湿時間とは、例えば6畳では0.3h加湿すればその部屋の湿度が目標の60%になるという意味です。
0.3hの加湿運転にかかる電気代は0.75kW x 31円/kWh x 0.3h=約7円となります。換気はずっと続くとして毎時約0.7円の加湿のための電気代がかかることになります。
18畳ぐらいまでなら、自動加湿運転をすれば加湿の電気代は半分ぐらいで済むかもしれません。
条件は30年分の東京1月の平均温度、湿度なので、2月や3月はもうすこし電気代も安くなるでしょう。
以上、かなり勝手な解釈で計算しているので、くれぐれも参考にはなさらないでください。あくまでも個人用のメモで後ほど修正するかもしれません。