Airdog X5sは次世代の空気清浄機として人気です。AirdogのHPを見ると全国6000ヶ所以上の医療機関への導入実績が有るとのことです。ここでは、何が新しいのかファン方式空気清浄機との違いをまとめています。
Airdog X5s はファン方式の空気清浄機と何が違う?
TPAとHEPA フィルター性能の違い
Airdog X5sに搭載されているフィルターはTPAフィルターで、従来の空気清浄機に多く採用されているのはHEPA フィルターです。
●TPAフィルターは性能が低下しにくいので空気正常能力の低下は少ない
上図はTPAフィルターとHEPA フィルターのフィルター性能の低下率の比較を表したものです。TPAフィルターはほとんど性能の低下はありません。TPAフィルターの汚れは水洗いで落ちるので、交換の必要もありません。
●HEPA フィルターはタールや油膜で目詰まりが起こると、空気清浄能力が低下する
HEPA のフィルターの寿命は使用環境で大きく異なります。タールや油膜がHEPAフィルターにこびりつくことで、次第に目詰まりが進み、風力も弱くなります。その結果、空気清浄能力が低下します。
空気清浄方法の違い~より空気をきれいにできるのは?
Airdog X5sのフィルター構成
Airdog X5sのフィルター構造は下図のように4つのブロックに分かれています。
プレフィルターで大きめのゴミや髪の毛などを除去し、イオン化ワイヤーフレームと集塵フィルター間には2~4万ボルトの高圧がかかります。有害物質を発生させたプラスイオンで帯電させ、磁石のようにフィルターに汚れを吸着して除去。最後に発生したオゾンを、オゾン除去フィルターで除去し、浄化された空気がファンで室内に放出されます。
ファン式空気清浄機のフイルター構成
従来のHEPAを使用する空気清浄機は、プレフィルターで大きなゴミを除去したあと、HEPAフィルターに吸着します。HEPAフィルターはガラス繊維でできているため、材料そのものは劣化しにくいのですが、タバコのタールや油煙などが通ると目詰まりが発生します。次第に空気の流れが悪くなり交換が必要です。
下図はから、引用させていただきました。集塵フィルターにはHEPA フィルターが多く採用されています。ファンでどれだけ多くの空気を吸引できるかで、大まかな製のが決まってきます。フィルターが目詰まりを起こせば、吸引する空気量が減るため浄化能力は低下します。
除去できる有害物質のサイス
次に、どれだけ微細な物質を除去できるか見てみました。
●Airdog X5s(TPAフィルター):0.0146ミクロン
●ファン式空気清浄機(HEPAフィルター):0.3ミクロン
HEPAをULPAに付け替えれば0.15ミクロンになります。
→ウィルスなどを補足できるのはTPAフィルター
TPAフィルターが除去できる物質の大きさは、はHEPAフィルターの1/20、ULPAフィルターの1/10です。ウィルスなど微細な物質もTPAフィルターであれば除去が期待できますね。
有害物質の代表的なサイズ(参考)
花粉 | 30ミクロン |
細菌 | 5ミクロン |
PM2.5 | 2.5ミクロン |
ウィルス | 0.1ミクロン |
COVID-19 コヴィットナインティーンへの抑制は?~30秒で99%以上の抑止力
実験室レベルではありますが、ギリシャのDemocritus University of Thrace(デモクリタストラキア大学,DUTH)でSARS-Cov2(COVID-19 コヴィットナインティーンの正式名)への抑制効果の実証がされていました。30秒でSARS-Cov2が99.02%減少したというデータです。
DUTHはギリシャにおける高ランク大学10の一つです。データは信用できるのではないかと思います。
逆にファン式空気清浄機だけではHEAP をULPAに変更してもウィルスサイズの有害物質は除去しきれない可能性が高いと言えます。
ファン式空気清浄機に搭載されている各社独自方式によるCOVID-19抑制は?
ファン式空気清浄機では、HEPAフィルターやULPAフィルターでは除去しきれない0.15ミクロン以下の物質の除去はできないのでしょうか?
フィルターで物理的に取り除けないものは、イオンで有害物質を無害化するイオン発生方式を併用することで可能です。
実はシャープのプラズマクラスター、パナソニックのナノイー、ダイキンのストリーマ+アクティブラズマイオンといったものがイオン発生方式です。
実験レベルではありますが、これらも一定の効果は有るようです。下記にTPAも含めて、それぞれの説明ページヘのリンクと概要を掲載しましたので気になる方は参照してください。
|
Democritus University of Thrace(デモクリタストラキア大学,DUTH)でSARS-Cov2(COVID-19 コヴィットナインティーンの正式名)30秒でSARS-Cov2が99.02%抑制 |
|
長崎大学、プラズマクラスター濃度1000万個/cm3を30秒照射 で91.3%抑制 |
|
Texcell(フランス)、帯電微粒子水「ナノイーX」デバイスを動作した場合、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して、2時間で99.99%抑制 |
|
東京大学大学院 農学生命科学研究科 久和茂教授、岡山理科大学 獣医学部・微生物学 森川茂教授 、ストリーマを1時間照射することにより新型コロナウイルスは93.6%、マウスコロナウイルスは91.8%不活化された。 ストリーマを3時間照射することにより新型コロナウイルスおよびマウスコロナウイルスが99.9%以上不活化された |
あくまでも個人的な意見ですが、AirdogX5sのTPAが一番優秀そうに見えます。
静音性
Airdog X5sは空気の通りが悪いHEPAフィルターを使わないので、ファンのパワーは小さくてすみます。
そのためファンの運転音も通常のファン式空気清浄機に比べ静かです。
22dB~51dBです。5段階のレベルがありますが、一番強いモードでは51dBとさすがに大きな音がします。
確認のため、アマゾンのレビューを見ても運転音は静かだとの書き込みが複数有りました。下記に抜粋したレビューを掲載します。
2020年12月7日 アマゾンレビューより
医院の待合室で使用していますが、コンパクトで強力。静音性も良く(どこかのメーカのように勝手にくだらない事を喋らない。但し子供にはバカウケしてたけど)、メインテナンスも水洗でオッケーなのでコスパもグッド。
自宅用にもう一台買おうと考えています。
2021年3月11日 アマゾンレビューより
とにかくパワフル
音もそんなに気にならない程度
購入してまだそんなにたってないのでフィルター掃除はしていませんが、そんなに難しくなさそう
スペック
適用スペース:約42畳
最小吸着粒子:0.0146ミクロン
運転音:
- スリープモード22dB
- L1モード29.4dB
- L2モード34.3dB
- L3モード41.2dB
- L4モード51dB
定格電力:55W
質量:10.7kg
サイズ:H65 x D31.6 x W30.6cm
開発:アメリカ
製造:中国
Airdog X5sのメーカーは?
詳しくはわかりませんでしたが、HPからは次のような事がわかりました。
社名:Baion Technology
設立:2009年
HPを見ると、創始者はもともとappleのファンレスコンピューターに関わり、双極ダストハンティングという技術を開発したそうです。
創設者:ラン・ホンユ(カリフォリニア工科大学 空気力学博士号)
共同創設者:チャン・イエン(カリフォルニア工科大学 電子材料科学博士号)
その後、中国に戻りHEPAフィルターを使わない空気清浄機の開発に着手。
2009年に蘇州梁技術有限公司設立 製造工場
2011年に最初のファンレス空気清浄機が正式に発売
2014年 Airdogのリリース
HPには以上のような事が書かれていました。
まとめ
Airdog X5sとファン式空気清浄機の大きな違いをお伝えしました。
Airdog X5s TPAフィルターは、以下の特徴がありますした。
① フィルター性能が低下しにくい
② フィルターは何度でも中性洗剤で洗えば使える
③ 微細なウィルスの抑制に対しても期待できる
ウィルス対策に重点を置くのであれば、Airdog 5Xsは間違えなくオススメな商品です。
ただ、心配なのは国内でのサポート体制です。メーカーは中国企業で日本の総代理店は株式会社トゥーコネクトです。
レビューを見てもサービスに関わる大きなトラブルはないようですが、修理体制などはどうなのかいまのところ未知数です。
ただ、機構部品はシロッコファンぐらいなので、それほど壊れないとは思いますが、ちょっと気になりました。
更に気になる点としては商品価格です。アメリカなどでは599ドルなのに、日本では2倍の価格で販売されています。このグローバル化時代に、この価格差は大きい感じがします。
何れにせよ、コロナ渦のなか、少しでも安心できる空気清浄気をお探しなら、Airdog5Xsを是非検討してみてください。これは、おすすめです。
[itemlink post_id=”16955″]