コロナSL-5120とトヨトミKR-47Aはどちらも人気の対流形ストーブです。暖房出力はコロナのほうが少し大きいですがライバル機同士といったところです。
購入にあたっては、どちらにしようかと迷う方も多いのではと思います。ここでは、コロナSL-5120とトヨトミKR-47Aの比較と違いについてお伝えします。
コロナSL-5120
トヨトミKR-47A
コロナSL-5120とトヨトミKR-47A 対流形ストーブの比較~違いは?
暖房出力と適用床面積
コロナSL-5120 | トヨトミKR-47A | ||
暖房出力 | 5.14kW | 4.7~3.76kW | |
適用床面積 | コンクリート | 18畳まで | 17畳まで |
木造 | 13畳まで | 12畳まで |
トヨトミKR-47Aの暖房出力は最大から80%まで調整できる点がコロナSL-5120とは違います。温度が上がったときに火力を絞れるのは便利なだけでなく燃費節約にもつながります。
適用床面積はコロナのほうが1畳分大きいですが、比較的オープンなスペースでは火力調整より、暖房出力が少しでも大きいほうが良いかもしれません。
ニオイ対策
トヨトミKR-47AにはコロナSL-5120にはない、2つのニオイ対策があります。ただ、完全に無臭になるわけではないので、無臭を期待して購入すると失敗します。あくまでもニオイを抑える機能です。
①120度の高温でニオイを燃やす~白光炎式の燃焼
1段目の燃焼で燃えきらなかったニオイのもとを1200°Cの2段目で燃焼することでニオイを少なくする機能です。
②ゆっくり消す~ニオイセーブ消火
急速に消火すると燃焼しきれなかった燃焼物質が大量に発生し、ニオイのもとになります。そこで、ゆっくりと消火することで燃えきれなかったニオイ物質を少なくしてニオイを抑える機能です。
2重タンク構造
トヨトミKR-47Aは、本体が転倒したときでも灯油がこぼれにくい構造になっています。こぼれた灯油に印火する危険性が抑えられます。
下の赤い矢印にある穴から灯油が供給される構造なので、たとえ転倒しても流出する灯油は少量に抑えられます。
ただし、この穴が詰まると燃焼が継続できなくなるので、ゴミなどがつまらないようにしないといけません。一見安全で良さそうですが、逆に少し面倒ではあります。
タンク容量
タンク容量はトヨトミのほうが1L大きくなっています。その結果、連続燃焼時間はコロナ約12時間、トヨトミ約15時間です。3時間差は大きく、給油回数が減って助かります。
コロナSL-5120 | トヨトミKR-47A |
6.0L | 7.0L |
おすすめは?
暖房出力で選べばコロナSL-5120のほうが暖房能力は高いですが、暖房出力の調整幅はあまりありません。一方のトヨトミは暖房出力を100%から80%まで調整でき、省エネに繋がります。
しかし、対流形ストーブでは火力調整を行うことは少ないので、あまりこだわることもないと思います。
連続燃焼時間ではトヨトミが3時間長くて、給油回数を少なくできるのがメリットになります。
ニオイについても、トヨトミのほうがニオイ対策をしているので灯油臭が苦手な人はトヨトミのほうが良いと思います。
しかし、完全にニオイがなくなるわけではないの灯油臭が苦手な方は、石油ストーブを購入しないほうが良いでしょう。
以上のことを考えると、コロナがシンプルで暖房出力も大きいので使いやすそうです。
トヨトミはおしゃれなデザインなので、デザインにこだわる方には良いかもしれませんが、人気が高く毎年直ぐに在庫切れになってしまいます。
8月ごとに販売のアナウンスがあるので、購入したい方はチェックしておくと良いでしょう。
コロナ SL-5120
SL-5119の後継機ですが、形名が違うだけでSL-5120もSL-5119は同じものです。
トヨトミKR-47A
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