業務用ストーブはダイニチ、コロナ、トヨトミの3社が有名です。店舗や倉庫、ガレージ、集会場など広い場所の暖房には最適な業務用ストーブですが、どのメーカーにしたらいいのか悩みそうですね。今回は3社の業務用ストーブの比較とともに通販価格もお伝えします。
業務用石油ストーブ ダイニチ、コロナ、トヨトミの比較
天板が「熱くなる」タイプの比較 自然対流強制通気形
ダイニチ | コロナ | トヨトミ |
---|---|---|
FM-19N | GH-C19N | KF-N196 |
暖房のめやす(畳)上段 木造/下段 コンクリート | ||
47畳 | 48畳 | 47畳 |
65畳 | 66畳 | 64畳 |
タンク | ||
19L | 18L | 18L |
質量 | ||
18.4kg | 19.5kg | 23kg |
暖房出力(kW) | ||
18.50~5.60 | 18.73~6.07 | 18.5~8.64 |
燃料消費量(L/h) | ||
1.80~0.544 | 1.82~0.59 | 1.8~0.84 |
燃焼継続時間(h) | ||
10.5~34.9 | 9.9~30.5 | 10~21.4 |
消費電力(W)(50/60Hz) | ||
大火力時 413 | 大火力時17 | 燃焼時 30 |
小火力時 180 | 小火力時 9 | 明記なし |
最大(点火時)950 | 最大(点火時)870 | 最大(点火時) 44 |
待機時1.1 | 待機時0.6 | 明記なし |
運転音(dB) | ||
50~37 | 不明 | 40~48 |
着火時間(秒) | ||
80秒 | 点火と同時にフルパワー | 10秒 |
本体外形寸法(置台含む)mm | ||
H724 | H747 | H755 |
W507 | W470 | W444 |
D581 | D622 | D649 |
安全装置 | ||
不完全燃焼防止装置 対震自動消火装置 停電安全装置 燃焼制御装置 点火安全装置 |
耐震自動消火装置 点火安全装置 燃焼制御装置 停電安全装置 不完全燃焼防止装置 |
対 震 自 動消 火 装 置 不 完 全 燃 焼防 止 装 置 点火安全装置 停電安全装置 燃焼制御装置 |
暖房能力は3機種ともほぼ同じです。大きく違うのは消費電力です。特にダイニチの消費電力が大きいのが目立ちます。
ダイニチは小火力時でも180Wあります。コロナの20倍以上、トヨトミの6倍以上となります。
180Wは電気代にすると目安単価27円を使えば1時間あたり約5円です。
1日12時間つけっぱなしだと60円ですね。最大火力413Wだと1時間当たり11円で、1日12時間使うと133円かかります。月に2~4千円の電気代がかかりますね。
コロナは最大で17Wなので、1日12時間使って1か月の電気代は165円程度です。
トヨトミは燃焼時の消費電力は30Wなので、1日12時間で1か月だと電気代は約292円です。
1時間当たりの電気代をまとめると次のようになります
ダイニチFM-19N
- 最小火力180W:1時間当たり4.86円
- 最大火力413W:1時間当たり11円
コロナGH-C19N
- 最大火力17W:1時間当たり0.46円
- 最小火力9W:1時間当たり0.24円
トヨトミKF-N196
- 燃焼時30W:1時間当たり0.81円
業務用で使うので電気代に関しては家庭で使うほど気にしない場合が多いですが、少しでも省エネを考えれば、できるだけ消費電力は少ないほうがいいと思います。
トータルの運転費用は灯油の使用量が最大で1.8L/h発生します。1か月で6万円以上、半分としても3万円ぐらいになります。(100円/Lで計算)
次に天板が熱くならない業務用ストーブ47畳の比較をします。
天板が「熱くならない」タイプの比較(強制通気形 ファン付きで温風が出るタイプ)
***こちらは自然対流ではなく、温風が全方向に出ます***
ダイニチ | コロナ | トヨトミ |
---|---|---|
FM-19F | GH-C19F | KF-196 |
暖房のめやす(畳)上段 木造/下段 コンクリート | ||
47畳 | 48畳 | 47畳 |
65畳 | 66畳 | 64畳 |
タンク | ||
19L | 18L | 18L |
質量 | ||
18.4kg | 20.5kg | 23kg |
暖房出力(kW) | ||
18.50~5.60 | 18.73~6.07 | 18.5~8.64 |
燃料消費量(L/h) | ||
1.80~0.544 | 1.82~0.59 | 1.8~0.84 |
燃焼継続時間(h) | ||
10.5~34.9 | 9.9~30.5 | 10~21.4 |
消費電力(W)(50/60Hz) | ||
大火力時 448 | 燃焼時 44 | 燃焼時 55 |
小火力時 205 | ||
点火時最大950 | 点火時最大890 | 最大 59 点火時 47 |
待機時1.1 | 待機時0.6 | 明記なし |
運転音(dB) | ||
50~37 | 明記なし | 48~51 |
着火時間(秒) | ||
80秒 | 点火と同時にフルパワー | 10秒 |
本体外形寸法(置台含む)mm | ||
H724 | H722 | H743 |
W507 | W470 | W444 |
D581 | D622 | D649 |
安全装置 | ||
不完全燃焼防止装置 対震自動消火装置 停電安全装置 燃焼制御装置 点火安全装置 |
耐震自動消火装置 点火安全装置 燃焼制御装置 停電安全装置 不完全燃焼防止装置 過熱防止装置 |
対 震 自 動消 火 装 置 不 完 全 燃 焼防 止 装 置 点火安全装置 停電安全装置 燃焼制御装置 過熱防止装置(80℃) |
天板が熱くなるタイプと同様、ダイニチの燃焼時の消費電力が大きいです。コロナはここでも消費電力が小さく省エネです。
どのメーカーもファンの消費電力が加わるので全体として消費電力は、先の天板が熱くならないタイプに比べて多くなっています。
天板が熱くなっても問題ないなら、最初に説明した天板の熱くならない機種を検討したほうがランニングコストがわずかですが下がります。
電気代で比べると、次男通りです。カッコ内は、天板が熱くなるタイプの電気代です。
ダイニチFM-19F
- 最小火力205W:1時間当たり約5.5円(4.86)
- 最大火力448W:1時間当たり約12.1円(11)
コロナGH-C19F
- 燃焼時44W:1時間当たり約1.2円(0.46)
トヨトミKF-196
- 燃焼時55W:1時間当たり約1.5円(0.81)
まとめ
暖房能力は3社ともほぼ同じですが、消費電力が違っています。消費電力の少なさで選ぶならコロナまたはトヨトミ、今までの販売実績で選ぶならダイニチです。
全体の暖房費はほとんど灯油代が占めます。
灯油代18Lで1800円とすると、毎日使い切る場合は、月に54000円かかります。
ダイニチは最大で1時間約12円の電気代なので、毎日12時間使うと月に約4320円です。
コロナやトヨトの電気代は月500円もかからないので、電気代は無視できそうですが、ダイニチはちょっと無視できない額になります。灯油2缶分ぐらい月に違ってきますね。
ランニングコストを考えれば、コロナかトヨトミを検討するのがお得ですね。
あと、天板が熱くならないタイプはファンが回っているので、風を嫌う場所では使いにくいと思われます。
業務用であれば天板が熱くなっても特に問題はないのではないでしょうか。
以上、ダイニチ、コロナ、トヨトミの業務用石油ストーブの比較と価格をお伝えしました。
この記事がお役に立てば幸いです。