スチーム式(加熱式)加湿器は沸騰した水(水蒸気)で加湿するので衛生的です。衛生面に気を付けたい方にはぴったりの加湿器です。
スチーム式(加熱式)加湿器のお手入れは他の方式に比べ簡単です。その通りなのですが、実はスチーム式(加熱式)加湿器には、大きく分けて2タイプあるのをご存知でしょうか?
本当に手間いらずなのは、2タイプのうち1タイプだけです。もう一方のタイプは気化式加湿器と、同じ程度の手間がかかります。
今回は、この2タイプの違いと、今一番お手入れが簡単な加湿器をお伝えします。これかスチーム式(加熱式)加湿器をご検討されるなら参考にしてくださいね。なお、毎日使用するものなので、給水が簡単な上部給水タイプに限定してご紹介しています。
スチーム式(加熱式)加湿器の2つの種類とは?
2つの加熱方式とは
加熱方式には2つのタイプがあります。
方式1 加湿するときに電気ポットの様に水全体を沸かす方式(電気ポットタイプ)
方式2 加湿に使う分を小分けにして必要量だけ沸騰させる方式
どちらも水を沸かして蒸気を作り、それで加湿するという点は同じです。加湿器内の水を大パワーで一気に過熱するか、必要量だけを比較的器小さなパワーで加熱するかの違いがあります。
各方式のメリットとデメリット
メリット
方式1(一気に過熱)
- 構造がシンプルで部品点数も少ないため、手入れが簡単に出来る。電気ポットのイメージ。
- 水蒸気で加湿するので衛生的。
- 白い粉(ミネラルなど)が空気中にばらまかれない。
方式2(小分けして加熱)
- 大量の水を一気に沸騰させるわけでないのでヒーターのパワーが小さくて済む。
- 少ない水を沸騰させるので、運転開始から加湿開始までの時間が短くなる。
- 水蒸気で加湿するため衛生的。
- 白い粉(ミネラルなど)が空気中にばらまかれない。
デメリット
方式1(一気に過熱)
- 運転開始時は水全体を沸騰させる大出力のヒーターが必要。
- 電源を入れてから加湿開始まで20~30分ほど待たされる。
- 沸騰音が大きくなりやすい。
- タンクには大量の熱湯があり、万一こぼれたら危険。
- 電気代が超音波式や気化式に比べ高くなる
- タンクに白っぽい堆積物(ミネラル)が付着する。
方式2(小分けして加熱)
- 水を小分けして加熱するので構造が複雑。
- 部品点数が増え掃除に手間がかかる。
- タンクや水受けに雑菌やカビが発生しやすい
- 電気代が超音波式や気化式に比べ高くなる
- 加熱部に白っぽい堆積物(ミネラル)が付着する。
手入れが簡単なのは方式1(一気に過熱)
同じスチーム式(加熱式)でも、2つの加熱方式がありメリットやデメリットがあります。
今回のテーマ「お手入れが簡単」という点からは、方式1(一気に加熱)の方が優れています。理由は水タンクそのものを加熱するので構造がシンプルなためです。
一方の方式2(小分けして加熱)の加湿器には、タンクと別に加熱する場所が必要です。そのため構造が複雑で、お手入れも少し面倒です。手間は気化式加湿器とあまり変わりません。
加熱式でも一気に過熱するタイプがお手入れが簡単なわけがお分かりいただけたと思います。次に、お手入れが一番簡単な加熱式加湿器のご紹介です。
一気に加熱するタイプで、上部給水できる加湿器はかびられています。象印マホービンと山善で販売しています。少し特殊なところではVICKSが塩を入れて使うものを古くから販売していますが電極の掃除などが必要なため今回はパスです。
手入れが簡単でおすすめのスチーム式(加熱式)加湿器
お手入れが簡単なスチーム式(加熱式)加湿器で上部給水できるオススメの加湿器です。象印は加湿能力で2機種、山善は自動加湿のあるタイプとないタイプ2種類です。
N0.1 象印マホービンEE-RN50 加湿量:480/125ml/h 自動加湿3段階(高め・標準・ひかえめ)
アマゾン
No.2 象印マホービン EE-RN35 加湿量:350/80ml/h 自動加湿3段階(高め・標準・ひかえめ)
アマゾン
No.3 山善KSF-L30 加湿量:600/400/200ml/h 自動加湿3段階
アマゾン
No.4 山善KSF-K281 加湿量:600/400/200ml/h 3段階湿度切替
アマゾン