シャープから除菌消臭専用機が発売されました。「プラズマクラスター」史上最強の脱臭性能との触れ込みです。シャープの空気清浄機KI-JP100も同じプラズマクラスターが搭載されていますが、それよりも脱臭能力が高いのでしょうか。今回はDY-S01とシャープの空気清浄機KI-JP100の脱臭能力をを比べてみました。
DY-S01
KI-JP100
シャープの除菌脱臭機DY-S01と空気清浄機KI-JP100の脱臭力の違い
搭載フィルターの違い
除菌脱臭機DY-S01
- プレフィルター
- 光触媒脱臭フィルター(可視光応答タイプ)
DY-S01の一番の特長は光触媒脱臭フィルターを搭載していることです。脱臭性能が10年後でも約94%持続するため交換する必要がありません。
本体内の青色LEDを照射することで光触媒脱臭フィルター吸着したニオイ物質が水と二酸化炭素に分解されます。
脱臭というとオゾンがすぐに思い浮かびますが、実はオゾンより光触媒の酸化力は強力です。しかも、オゾンのように空気中に浮遊しないので健康面でも安心です。
DY-S01には集塵フィルター(HEPAフィルター)を搭載せず脱臭に特化しているといえます。
空気清浄機KI-JP100
- プレフィルター
- 集塵フィルター(HEPAフィルター)
- 脱臭フィルター
脱臭フィルターは搭載していますが、光触媒脱臭フィルターではありません。寿命は10年です。
使用環境によっては脱臭フィルターが早く寿命になる場合もあるので、そのときは交換が必要になる場合もあります。
ただ、光触媒フィルターではないので劣化は時間とともに進んでいきます。この点はDY-S01では常にリフレッシュしているのに対し不利な点です。
普通に使えば10年間交換なしでいいので、特に問題にはならないと思います。
脱臭も空気清浄も同時に行いたい場合はKI-JP100がおすすめです。
[itemlink post_id=”10672″] [itemlink post_id=”10673″]搭載しているプラズマクラスターの種類?
除菌脱臭機DY-S01
- プラズマクラスターNEXT
空気清浄機KI-JP100
- プラズマクラスターNEXT
どちらも、同じプラズマクラスターNEXTを搭載しています。
プラズマクラスターの適用床面積目安は?
除菌脱臭機DY-S01(脱臭適用面積)
~15畳(25m2)
(商品を壁際に置いて、「強」運転時に部屋中央(床上1.2m)で50,000個/cm³以上のイオンが測定できる床面積の目安です。)
空気清浄機KI-JP100
約23畳(約38m2)
(商品を壁際に置いて、「中」運転時に部屋中央(床上1.2m)で50,000個/cm³のイオンが測定できる床面積の広さです。)
どちらも同じプラズマクラスタNEXTを搭載しているので効果は同じです。
プラズマクラスターNEXTが脱臭できるのは?
以下の内容はDY-S01の特長ページからの抜粋です。多くの臭いに対して臭気レベルを小さくすることができています。
付着タバコ臭
約20分後に気にならないレベルまで消臭(臭気強度2以下)
付着汗臭
約4時間後に気にならないレベルまで消臭(臭気強度2以下)
付着生乾き臭
1時間後に気にならないレベルまで消臭(臭気強度2以下)
付着排せつ物臭
約4時間後に気にならないレベルまで消臭(臭気強度2以下)
付着料理臭
約1時間後に気にならないレベルまで消臭(臭気強度2以下)
付着加齢臭
約2時間後に気にならないレベルまで消臭(臭気強度2以下)
付着ペット臭
約4時間後に気にならないレベルまで消臭(臭気強度2以下)
以上の試験機関と試験方法は次に通りです。
●試験機関:当社調べ●試験方法:約41m³の試験空間で前吹出口から約2mの位置に料理(焼き魚)、ペット、タバコ、部屋干し衣類の生乾き、汗、加齢臭、排せつ物のニオイ成分を染み込ませた試験片を置いて消臭効果を6段階臭気強度表示法にて評価。 ■試験結果:<付着排せつ物臭>約4時間<付着ペット臭>約4時間<付着タバコ臭>約20分<付着生乾き臭>約1時間<付着汗臭>約4時間<付着加齢臭>約2時間<付着料理臭>約1時間で気にならないレベルまで消臭。KI-HP100(プラズマクラスターNEXT搭載空気清浄機、DY-S01の吹き出し口から約50cmの位置でのイオン濃度が同等の機種)の「パワフルショット運転」で実施。 <付着排せつ物臭>約6時間<付着ペット臭>約6時間 <付着タバコ臭>約30分<付着生乾き臭>約3時間<付着汗臭>約6時間<付着加齢臭>約4時間<付着料理臭>約2時間で気にならないレベルまで消臭。KI-EX55(プラズマクラスター25000搭載空気清浄機)の「パワフルショット運転」で実施。
30~40代特有の体臭
約40分後に気にならないレベルまで消臭(臭気強度2以下)
●試験機関:当社調べ ●試験方法:約41m³の試験空間で前吹出口から約2mの位置に30~40代特有の体臭のニオイ成分を染み込ませた試験片を置いて消臭効果を2点比較法にて評価。■試験結果:約40分後に低減効果を確認。KI-HP100(プラズマクラスターNEXT搭載空気清浄機、DY-S01の吹き出し口から約50cmの位置でのイオン濃度が同等の機種)の「パワフルショット運転」で実施。約1時間後に低減効果を確認。KI-FX55(プラズマクラスター25000搭載空気清浄機)の「パワフルショット運転」で実施
プラズマクラスターNEXTの空気清浄は?
浮遊するウィルスやカビ菌、アレルゲン物質、ニオイ原因菌などの除菌や作用を抑止します。ただし、花粉などはプラズマクラスターでは分解できないので機器内のフィルターでキャッチすることになります。
浮遊カビ菌の除菌
●試験依頼先:(一財)日本食品分析センター●試験成績書:第15047086002-0201号/第15061723001-0101号●試験方法:約25m³の試験空間で日本電機工業会 自主基準(HD-131)の性能評価試験にて実施。●試験対象:浮遊した1種類のカビ菌。■試験結果:約14分で99%抑制。KI-EX100(KI-JP100と同等性能機種)の風量「強」運転で実施。約49分で99%抑制。FU-F28(FU-J30より性能の低い機種)の風量「強」運転で実施。
浮遊ウィルスの作用を抑える
●試験機関:ベトナム ホーチミン市パスツール研究所●試験方法:約25m³の試験空間で日本電機工業会規格(JEM1467)の性能評価試験にて実施。●試験対象:浮遊した1種類のウイルス。■試験結果:約9分で99%抑制。KI-AX80(KI-JP100より性能の低い機種)の風量「強」運転で実施。約18分で99%抑制。FU-A30(FU-J30と同等性能機種)の風量「強」運転で実施。
浮遊菌の作用を抑える
●試験依頼先:(一財)日本食品分析センター●試験成績書:第15047086002-0101号/第15061721001-0101号●試験方法:約25m³の試験空間で日本電機工業会 自主基準(HD-131)の性能評価試験にて実施。●試験対象:浮遊した1種類の菌。■試験結果:約14分で99%抑制。KI-EX100(KI-JP100と同等性能機種)の風量「強」運転で実施。約51分で99%抑制。FU-F28(FU-J30より性能の低い機種)の風量「強」運転で実施。
浮遊アレルゲン物質の作用を抑える
●試験機関:ITEA(株)●試験方法:約25m³の試験空間にダニのふん・死がいのアレル物質を浮遊させ、アレル物質をELISA法で測定。■試験結果:約14分で99%抑制。KI-EX100(KI-JP100と同等性能機種)の風量「強」運転で実施。約51分で99%抑制。FU-F28(FU-J30より性能の低い機種)の風量「強」運転で実施。
付着カビ菌の増殖を抑える
●試験機関(株)食環境衛生研究所●試験方法:JIS Z 2911を参考にしてカビ菌を付着させた試験片でカビ発育面積を比較。■試験結果:3日後に増殖を抑制。KI-DX50(プラズマクラスター25000搭載機種)の風量「強」運転で実施。
付着ウィルスの作用を抑える
●試験機関(株)食環境衛生研究所●試験方法:約25m³の試験空間で日本電機工業会規格(JEM1467)の性能評価試験にて実施。●試験対象:付着した1種類のウイルス。■試験結果:約7.5時間で99%抑制。KI-HP100(プラズマクラスターNEXT搭載機種)の風量「ターボ」運転で実施。約10時間で99%抑制。KI-BX50(プラズマクラスター25000搭載機種)の風量「強」運転で実施。
付着ニオイ原因菌を除菌
試験機関:(一財)日本食品分析センター●試験成績書:第17097215001-0101号●試験方法:約28m³の試験空間で1種類のニオイ原因菌を付着させた試験片で、菌の除去率を算出。■試験結果:9日後に99%抑制。KI-HP100(プラズマクラスターNEXT搭載機種)の風量「中」運転で実施。
違いのまとめ~おすすすめは?
除菌脱臭機DY-S01と空気清浄機KI-JP100の違いは次の通りです。
① 脱臭フィルターの違い
DY-S01
- 光触媒脱臭フィルター
KI-JP100
- 脱臭フィルター
② 集塵フィルターの違い
DY-S01
- プレフィルター
KI-JP100
- プレフィルター
- 集塵フィルター(HEPAフィルター)
③ 加湿機能
今まで説明していませんでしたが、KI-JP100には加湿機能が搭載されています。DY-S01には加湿機能は搭載されていません。
KI-JP100は脱臭・空気清浄・加湿の3つの機能を1台でこなします。その分価格も高めではありますが便利です。
おすすめは
脱臭さえできればよいのであれば余計なものがついていないDY-S01が使いやすいですね。脱臭だけでなく空気清浄や加湿も行うのであれば同等の脱臭能力を持つKI-JP100がおすすめです。
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