シャープの加湿空気清浄機KC-R50/P50/N50とKI-RS50/PS50/NS50の違いをお伝えします。
●KC-R50/P50/N50:形名が違うだけで中身は同じ
●KI-RS50/PS50/NS50:形名が違うだけで中身は同じ
つまり、同じものを形名だけ代えて毎年のように新製品として発売しているということです。
新製品として発売すれば、下がった価格をリセットしてしばらくは高く販売できるので、メーカーは毎年のように同じものを形名だけ変えて発売しています。
形名が違うだけなら、新製品を高く買うより1~2年前の価格が下がった型落ちを買ったほうがお得ですね。
次に、KCとKIの違いは6点あります。
- KCはプラズマクラスター7000、KIはプラズマクラスター25000
- 加湿能力はKCは500mL/hに対しKIは600mL/h
- おまかせ運転はKCにはあるがKIにはない
- KIの表示モニターはデジタル表示
- KIにはチャイルドロックがある
- KIにはキャスターが付いている
一番大きな違いはプラズマクラスターの違いです。KIの濃度は25000個/cm3、KCは7000個/cm3です。3倍以上も濃度が違うので、よりプラズマクラスターの効果を期待したい方はKIシリーズを選ぶと良いでしょう。
しかし、KIのプラズマクラスターは2年でユニット交換が必要となります。一方KCの方はずっとそのまま使えます。(シャープのQ&Aで確認 Q&A番号126436)
やはり高濃度を長期間維持するのは難しいのかもしれません。
ちなみにパナソニックのナノイーは濃度に関係なく交換は不要です。
あまりプラズマクラスターにこだわらないなら、KCシリーズのほうがユニット交換を気にしなくよいのでおすすめです。
KC-R50/P50/N50とKI-RS50/PS50/NS50 違い~おすすめは?
KCやKIのあとにつくR、P、Nは発売年を表しています。そしてこれら3年間で仕様は変わっていません。つまりR、P、Nは、型落ちを気にしなければ、性能が同じなので一番安いの買うのがお得です。
形名 | 発売年月 | プラズマクラスター | 加湿量(ml/h) | おまかせ運転 | デジタル表示 | チャイルドロック | キャスター |
|
2022/9 | 7000 交換不要 |
500 | ○ | x | x | x |
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2021/12 | ||||||
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2020/9 | ||||||
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2022/9 | 25000 2年で交換 |
600 | x | ○ | ○ | ○ |
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2021/12 | ||||||
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2020/12 |
プラズマクラスターの違い
*a当技術マークのイオン個数の目安は、商品を壁際に置いて、「中」運転時にプラズマクラスター適用床面積の部屋中央(床上1.2m)で1cm³当たり50,000個以上です。
*b当技術マークの数字は、商品を壁際に置いて、「中」運転時(FU-RC01は、商品を床に置いて、「強」運転時)にプラズマクラスター適用床面積の部屋中央(床上1.2m)で測定した1cm³当たりのイオン個数の目安です。
プラズマクラスターの濃度は3種類で、KIシリーズは25000、KCシリーズは7000で、濃度はそれぞれ25000個/cm3、KCは7000個/cm3です。
濃度が違うと何が違う?
シャープさんのサイトに効果の違い一覧があったので掲載します。
上からの3項目が違いますが、この3項目が気になる場合は25000を搭載したKIシリーズを選んでおけば良いと思います。
効果 | プラズマクラスター25000※a | プラズマクラスター7000※a |
付着カビ菌の増殖を抑える※1 | ○ | ─ |
浮遊ニオイ原因菌の 作用を抑える※2(部屋干し衣類の生乾き臭) | ○ | ─ |
肌のツヤ/ハリ/キメ 効果※3 | ○ | ─ |
除電 (静電気除去)※4 |
除電スピード 約4倍※b |
○ |
付着臭の消臭※5 | 消臭スピード 約1.5倍※b |
○ |
浮遊カビ菌を除菌※6 | ○ | ○ |
浮遊菌の作用を抑える※7 | ○ | ○ |
浮遊アレル物質の 増加を抑える | ○ | ○ |
プラズマ発生ユニットの寿命
- KCシリーズは交換不要
- KIシリーズは2年間で交換(2年でプラズマクラスターは停止)
KIシリーズに搭載されているプラズマクラスター25000はプラズマ7000に比べ高出力なため、電極の摩耗や劣化が進みやすく定期的な交換が必要です。
7000も当然劣化しますが、想像ですが25000の3~4倍ほど寿命が長いのではないかと思います。25000で約2年ですから、6~10年ぐらいの寿命があるのかもしれませんね。(勝手な予想です)
ただ、気をつけなくてはならない点として、シリコンの入ったスプレーを部屋で使用しないことです。
シリコンがプラズマクラスター発生ユニットの電極に付着すると放電がうまくできなくなります。こうなるとKCシリーズでは電極の清掃ができないので修理になります。KIシリーズは電極を清掃すれば大丈夫です。
KCシリーズ
KCシリーズは交換不要なのでずっと使い続ける事ができます。(能力は低下すると思われますが)
下記はシャープのQ&A情報サイトのキャプチャー画面です。
KC-R50、KC-P50、KC-R50で「プラズマクラスターイオン発生ユニットは交換が必要ですか?」というQ&Aで、下記の通り必要なしと回答されています。
Q&A
プラズマイオン発生ユニットは交換の必要がないので、いつの間にかプラズマイオンが出ていないなどといった失敗がありません。
KIシリーズ
2年でプラズマクラスター発生ユニットを交換しなくてはなりません。
こちらもQ&A情報に次のように書かれていました。
Q&A
Q)プラズマクラスターイオン発生ユニットは交換が必要ですか?
A)本機では、安定して高濃度プラズマクラスターイオンを放出するために、定期的(※)にプラズマクラスターイオン発生ユニットを交換していただく必要があります。
※ 総運転時間が 約17,500時間
≪1日連続24時間運転した場合約2年、1日8時間運転した場合約6年≫経過すると、本体のユニット交換ランプが点滅して交換時期をお知らせします。(どの運転モードで使用してもユニットの交換時期は同じです)
総運転時間が約19,000時間≪上記連続運転時、約2年2カ月≫経過すると、プラズマクラスターイオンの発生が停止します。(加湿空気清浄機としての運転はつづけます)
安定して高濃度のプラズマクラスターイオンを放出するために、定期的にプラズマクラスターイオン発生ユニットを交換してください。
Q&A番号126398
KIシリーズのプラズマクラスターは25000とKCシリーズの3倍以上あるため、その高濃度を維持するのに定期的な交換が必要とのことです。
総稼働時間で約17,500時間(24時間連続運転なら約2年2ヶ月)でイオン発生が停止してしまいます。停止してもイオン発生無しで運転は続けられます。
365日連続運転の場合は2年2ヶ月でユニット交換が必要です。ほったらかしにしていると忘れてしまいそうですね。
プラズマクラスターの効果を期待されている方は面倒でもユニットの交換しなくてはなりませんね。
KIシリーズとKCシリーズの加湿能力の違い
加湿能力は
- KCシリーズは500mL/h
- KIシリーズは600mL/h
KIシリーズのほうが能力は大きくなっています。加湿器として使用したい場合は適用床面積目安が大きいKIシリーズがKCシリーズより20%程速く加湿できるのでおすすめです。
●KCシリーズの加湿空気清浄時の適用床面積目安
プレハブ洋室~14畳(23m2)
木造和室~8.5畳(14m2)
●KIシリーズの加湿空気清浄時の適用床面積目安
プレハブ洋室 ~ 17 畳 (27m2)
木造和室 ~ 10 畳 (17m2)
おまかせ運転があると何が便利?
ニオイ、湿度、温度の3つのセンサーでお部屋の状態に適した風量・湿度に自動でコントロールする毎日の暮らしにおすすめの、かしこい運転です。
KCシリーズではおまかせ運転にしておけば、空気の汚れ具合や部屋の湿度を自動でチェックし、最適な運転を自動で行います。子供部屋やお年寄りの部屋なども安心して任せられます。
この機能はKIシリーズにはありません。ただ、KIシリーズでも常時加湿をONにしておけば、自動運転で同様なことはできます。常時加湿機能を使いたくない場合はちょっと面倒ですね。
KI表示モニターはデジタル表示
KIシリーズのパネルは下図のようにデジタル表示になっています。
デジタルで現在の湿度や温度を表示してくれます。今どのくらいの湿度や温度なのかが直接わかり便利です。
KIシリーズにはチャイルドロック・キャスター
KIシリーズにはチャイルドロックがありイタズラ防止ができます。また、ストッパー付きキャスターがついているので力の弱い方でも楽に移動できます。
加湿空気清浄機を移動して使うことが多い場合は、キャスターがあると移動が楽なのでおすすめです。また、キャスターはストッパーがついていて固定できるので子供のイタヅラや地震などのときでも安心です。
おすすめは?
KCシリーズとKIシリーズの違いをお伝えしてきました。
おすすめな選び方として次のようにしてはいかがでしょう?
KCシリース
- プラズマクラスターは7000で十分
- 固定した箇所で使用する
- 価格優先
KIシリーズ
- プラズマクラスターは25000が欲しい
- できるだけ素早く加湿したい
- 移動させて使用する事が多い
KC-R50
KC-P50
KC-N50
KI-RS50
KI-PS50
KI-NS50