パナソニックの加湿器の電気代～気化熱で部屋の温度が下がるときは？

パナソニックの気化式加湿器はヒーターレスといって、ヒーターを使っていません。

そのため、節電でき電気代が非常に安く済みます。

しかし、加湿中に冷たい風が出て室温が下がることもあります。

これは気化式加湿器や超音波式加湿器などでは仕方ないことの様です。

水が水蒸気になるとき気化熱を奪い取るためですが、パナソニックの説明によると、「吹出口から約30 cm上で室温より約3 ℃低い風が出ます。（室温20 ℃、湿度30 %の場合）」と有りました。

室温が20℃なら17℃ほどの風が吹き出します。17℃の風は室内では少し寒いかもしれませんね。

加湿器を単独で使用するのではなく、エアコンなど他の暖房機と一緒に使えば室温低下は抑えられますが、暖房費がその分高くなることもあります。

今回は、パナソニックの加湿器の電気代と加湿器で部屋の温度が下がった時の暖房についてお伝えしています。あくまでも試算です。ほんの目安程度にはなるかと思います。

パナソニックの加湿器の電気代と気化熱

＊畳は（-/-）は（プレハブ洋室/木造和室）

＊赤文字は各加湿量での電気代

＊緑文字は温度低下を防ぐための暖房費

*加湿能力・気化熱は20℃30%の時

畳	形名	加湿能力 ｍL/h	消費電力 W	電気代 円/h	気化熱 Wh	暖房費 円/h
14/8.5		600 ターボ３０分	11	0.3	400	17
		500	8	0.2	340	10
		420	6.5	0.2	280	9
		330	5.5	0.2	220	7
		150	4	0.1	100	1
19/12		800 ターボ３０分	19	0.6	540	17
		700	14	0.4	470	15
		500	8	0.2	340	10
		330	5.5	0.2	220	7
		150	4	0.1	100	3
42/25		1500	47	1.5	1010	31
		1000	18	0.6	680	21
		750	12	0.4	510	16
56/34		2000	32	1.0	1350	42
		1500	18	0.6	1010	31
		1000	8	0.2	680	21
64/39		2300	46	1.4	1550	48
		2000	32	1.0	1350	42
		1500	18	0.6	1010	31
		1000	8	0.2	680	21

＊実際には、部屋の大きさや気密性などで加湿時間はさまざまなので、ここでは単純に1時間加湿し続けたときの気化熱です。

気化熱で部屋の温度が下がるときは？

風を当てることでフィルターから水が蒸発し、フィルターは気化熱を奪われるでしょう。

冷えたフィルターに当たる空気も冷やされて室内の温度が下がります。

この温度低下を防ぐには、気化熱と同じ熱を暖房で供給すれば良さそうです。表の緑の文字がそのときの１時間あたりの暖房費です。

これは、加湿器の電気代よりだいぶ大きく、ちょっと驚きました。加湿した分は気化熱が発生しているのですが、無視できないほどの大きさがあるようです。

例えば500ｍL/hの加湿能力で１時間加湿し続けると、その時の気化熱は500mL(500g)の水が気化した大きさの340Whになります。これは340Wの電気ストーブを１時間運転した時の電力量です。電気代は1時間で10.5円となります。

逆に言えば、340Wの電気ストーブを点けていれば、500mL/hで加湿し続けても部屋の温度は変わらないと言えそうですね。

これでは、電気代が安いヒーターレスを使って節電しても、部屋の温度低下を防ぐため別途暖房するので、電気代は節約できない様です。

そこで、暖房効率が良いエアコンが役に立ちます。エアコンは消費電力の数倍の暖房能力を持っています。多くのエコンでは5倍前後です。

今回、電気ストーブで340Wの暖房を、エアコンに変えれば1/5の消費電力になります。約70Wで室温低下を防ぐことが出来る事になります。

以上のことから、お伝えしたいのは、気化式加湿はエアコンで暖房しながら加湿するのが一番のおすすめな使い方ということでした。

パナソニック気化式加湿器（ヒーターレス加湿器）の価格比較

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