パナソニックのNR-F607WPXと東芝のGR-T600FZは共に機能や性能が充実したハイエンド機です。
野菜や冷凍食品のまとめ買いにもしっかり対応でき、どちらを購入しても満足できるのではないでしょうか。
東芝のGR-T600FZでは野菜室は真ん中に、パナソニックNR-F607WPXでは冷凍室が真ん中にあります。
当然ですが、真ん中の部屋は、しゃがまなくとも食品の出し入れが容易にでき使い勝手が良いです。
開閉頻度が高い部屋が真ん中に配置されたほうを選ぶと使い勝手が良くなると思います。
野菜室なら東芝、冷凍室ならパナソニックといった具合でしょうか。
[itemlink post_id=”18993″] [itemlink post_id=”18994″] [itemlink post_id=”18770″]パナソニックNR-F607WPXと東芝GR-T600FZの比較
外形サイズ・設置スペース・質量の比較
まずは外形と接地面積、質量を比較します。わずかに東芝がサイズ、質量ともに大きいですが、接地スペースは同じですね。
NR-F607WPX | GR-T600FZ | |
外形サイズ | w685xd745xh1828 | w685xd745xh1833 |
設置スペース(最小) | w695xd745xh1868 | w748xd748xh1883 |
質量 | 116kg | 128kg |
下図の通り、外形サイズ、設置スペースはほぼ同じなので、同じ設置場所に設置できます。
質量は東芝のほうが12kg重くなっていますが、通常は1平方メートルあたり180kgの床耐荷重があるので余裕で大丈夫です。
パナソニック NR-F607WPX
東芝 GR-T600FZ
部屋の大きさと配置の比較
各部屋の大きさ比較です。野菜室は東芝のほうが8Lも大きいです。冷凍室と製氷室の合計は同じです。
東芝GR-T600FZは野菜室の大容量可や真ん中配置するなど野菜室に力を入れているようです。
NR-F607WPX | GR-T600FZ | |
冷蔵室 | 311L (うち切替室19L) |
304L (うちチルドルーム24L) |
野菜室 | 125L(下段) | 133L(真ん中) |
冷凍室(パナソニック) 冷凍室下段(東芝) |
113L(真ん中) | 112L(下段) |
クーリングアシストルーム(パナ) 冷凍室上段(東芝) |
32L | 30L |
製氷室 | 19L | 22L |
パナソニック NR-F607WPX
下図の通りで、冷凍室を真ん中に、野菜室を下部に配置しています。冷凍食品の出し入れが多い場合は便利です。
東芝 GR-T600FZ
野菜室が真ん中にあるのが特徴です。野菜の出し入れが多い場合は楽な姿勢がとれ負担が少なくなります。
野菜室の機能を比べ
パナソニックも東芝も野菜室の湿度と野菜の新鮮を保つ次の2つの工夫がされています。
- 野菜室の湿度を保ち野菜をシャキットさせたまま保存
- 野菜から出るエチレンガスを分解する
野菜室はどちらも同じぐらい素晴らしいですね。
パナソニックNR-F607WPXの野菜室
まとめ買いをしても「Wシャキシャキ野菜室」なら湿度コントロール機能で約1週間野菜の新鮮さをキープできるます。
野菜室専用湿度センサー、うるおいシャッター、保湿プレートモイスチャーコントロールフィルターなどで野菜室の湿度をキープ。
さらに、ナノイーで野菜の除菌や野菜から出るエチレンガスを分解し、野菜の劣化を抑えます。下図はナノイーのエチレンガス分解率の経時変化グラフです。4時間で約80%のエチレンガスが分解されました。
エチレンガスは野菜の発育を促進するので、エチレンガスを分解することで新鮮に保つことができます。
これ以外にも、ナノイーによってビタミンCやビタミンA、ポリフェノールなどの栄養素も増量するそうです。
東芝GR-T600FZの野菜室
GR-T600FZの野菜室「もっと潤う 摘みたて野菜室」は、野菜室の湿度を約95%以上に保ちます。野菜室が潤っているので保存されている野菜は10日間経ってもみずみずしさを保ちます。
ユニット内の透湿シートにエチレンガスを分解するプラチナ触媒が加えらています。エチレンガスは先にお伝えしたとおり野菜の鮮度を保ちます。
さらに栄養素も下図の通りアップします。野菜室に野菜を入れておくだけで、野菜が劣化せず栄養素が増えてしまうのは驚きですね。
一気に凍らせる機能の比較
約-1℃~-5℃の特別な温度帯をできるだけ速いスピードで通過して冷凍すると食品の細胞破壊を最小限に抑えられます。
パナソニックNR-F607WPXでは「はやうま冷凍」、東芝GR-T600FZは「一気冷凍」という機能です。どちらも下の写真のとおり、通常冷凍ではお肉のドリップの量が多いのに比べ、「はやうま冷凍」や「一気冷凍」はドリップが少ないですね。
パナソニック
東芝
パナソニック 微凍結パーシャルと東芝 氷結晶チルドの比較
パナソニックNR-F607WPXの微凍結パーシャルと東芝GR-T600FZの氷結晶チルドは、どちらも食材を凍らさないので食材の旨味がキープできるのが特徴です。
パナソニックNR-F607WPXの微凍結パーシャルでは各種食材は下図のように7~14日間も保存できます。東芝GR-T600FZの氷結晶チルドも同様に凍らせずに保存できます。東芝もほぼ同様です。
なお、通常のチルドもパナソニック、東芝共に同じです。
東芝の「うるおい冷蔵室」~冷蔵室の湿度が85%もある!
通常冷蔵室の湿度は低いので、食材は乾燥しやすく、野菜などはパサパサになってしまいます。
我が家のパナソニック冷蔵庫も実測すると40%を切っていました。
なお、パナソニックNR-F607WPXの冷蔵室の湿度はスペックなどには表示されておらず、おそらく我が家の冷蔵庫と同じであろうと思われます。
しかし東芝GR-T600FZの「うるおい冷蔵室」では冷蔵室の湿度を約85%にキープしています。
その結果、下図の通り食材が乾燥してしまうことを防いでくれます。
この機能は冷蔵室を一層使いやすいものにしてくれます。
これなら冷蔵室にも野菜室ほどではないにしろ野菜を保存できますね。
まとめ
・野菜室はパナソニックNR-F607WPXは最下段、東芝GR-T600FZは真ん中配置となっているので、野菜の出し入れが多い場合は東芝がおすすめ。
・冷蔵室のパーシャル、チルド機能は同じ。
・急速冷凍機能も、-1~-5°Cの温度帯を両機とも素早く通過させ細胞破壊を抑えます。
・冷蔵室に湿度は東芝は85%をキープし、食材の乾燥を抑えます。パナソニックNR-F607WPXはこの機能なし。
その他、上では説明していませんがパナソニックNR-F607WPXの引き出しは大きく引き出せるため食材の出し入れがよりしやすいかもしれません。
一方東芝の冷蔵庫は両手がふさがっていても触るだけでオープンする扉「タッチオープン」機能があるのが便利です。
総合的に判断すると、東芝GR-T600FZの冷蔵庫のほうが野菜のまとめ買いなどでは便利だといえます。
理由は、野菜室が真ん中、容量がパナソニックNR-F607WPXよリ大きい、冷蔵室の乾燥が抑えられているなどの点です。
野菜より冷凍速品がメインだという場合では、パナソニックNR-F607WPXの冷凍室が真ん中にあるので使いやすいと思います。
なお、製造に関してはパナソニックは国産ですが、東芝は中国に家電部門を80%譲渡して国内生産から撤退し、現在は東芝ブランドのまま中国生産品を販売しています。
品質的には昔の東芝製品と何ら変わることはないと思います。
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