ペンタックスのGPS UNIT O-GPS1をK70にセットしてみました。K70に実装されているアストロトレーサーを使用するためです。
星の写真を長時間露出すると点にならず線になってしまいます。そのためポタ赤などを利用する必要があります。
ペンタックスのアストロトレーサーは、このポタ赤がなくても星を点に写す事ができます。
今回は、実際にポタ赤のように使えるのか、他にはどんな事ができるのか確認して見ました。
ペンタックス GPS UNIT O-GPS1~K70にセットしたらポタ赤!?
GPS UNIT O-GPS1とは?
特に説明はいらないと思いますが、簡単に説明するとペンタックスの対応機種に接続(カメラのホットシューに乗っけます)すると、位置情報が撮った写真とともに記録できるユニットです。
位置情報の記録のほかには、
① アストロトレーサー
② 直線ナビ
③ 電子コンパス
以上の3つの機能が使用できるようになります。
特に①のアストロトレーサーは星景写真や星野写真を撮影する方には人気の機能です。
残念ながらK70からは直線ナビはサポートされていません。ナビはスマホがあればできるので今となっては使う場面がないからでしょう。
電子コンパスは撮影時にカメラ向きを液晶画面に正確に表示してくれるので、正確な方位に向かって写真を取りたいときはとても便利です。
アストロトレーサーを使ってみた
自宅から見る空は明るくて北極星がやっと見える程度です。さらに空はうすいベール状の雲に覆われていました。とりあえず明るい星を探してアストロトレーサーを使って写してみました。カメラはK70、レンズはキットレンズ18-135mmです。18mm(35mm換算で27mm)、露出時間30秒で撮影しました。
黄色い丸で囲んであるのはふたご座のポルックスとカストルです。30秒露出でどのくらい流れたか見てみました。
写真はフォトショップで星がよく見え様にぼかして大きくしています。
ポルックス、カストルの部分を拡大しました。あまり流れていないように見えます。周辺の小さな星も流れていないようです。念のためオリジナルの拡大写真を見ても流れていないように見えました。
オリジナル写真からトリミング
流れはあまりないのではないでしょうか?
精密キャリブレーションをしても、周囲に磁力線を出すものがあると正確にトレースできず星が流れるとのことのようです。今回はたまたまうまく行ったようです。
アストロトレーサーはポタ赤
ポタ赤といえども、北極星での位置合わせは必要です。北極星が見えないときは、更に手間がかかります。
それに比べ、アストロトレーサーは極端な話としてカメラとGPSをさえあればOKです。三脚がなければ地面に置いてもいいのです。
何時間も追尾するような撮影でなければ十分ではないかと思いました。
自動経緯台(AZ-GTi)にカメラを載せて追尾すると、視野が回転します。しかし、アストロトレーサーはイメージセンサーを回転させるので視野回転が有りません。仕組みはまるで天文台の大型望遠鏡の像回転装置のようですね。
200mm以下での撮影なら、いまのところアストロトレーサーほどお手軽なシステムはないのではないかと思うほどです。
当たり前ですが、撮影した写真入は方位情報も記録されとても便利だと思いますね。
200mm以下露出時間数分ならアストロトレーサーはおすすめです。
GPSを内蔵したペンタックスのカメラなら外付けGPSが不要なので、さらに取り扱いが楽ちんです。
しかし、ポタ赤代わりならK70のバリアングル式液晶モニターは自由が高く便利です。
なお、星空だけでなく、通常の写真にも方位情報が記録されるので、どこで撮ったか、どっち方向を向いて撮ったのかなども、わかってとても便利になりますよ。
なおこちらにアストロトレーサー開発者さんの対談があったのでリンクを張っておきます。
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おすすめはバリアングルのK70です。
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