三菱重工のルーミストには加熱気化式/気化式のハイブリッド方式とスチームファン蒸発式(加熱式)との2種類があります。ここでは2種類の機種の違いやメリット・デメリットをお伝えしています。また、おすすめの選び方についても合わせてお伝えします。
三菱ルーミスト ハイブリッド式とスチームファン蒸発式の違い
ルーミスト ハイブリッド式
ドライヤーで髪を乾かすとき、冷風と温風では温風のほうが速く髪が乾きます。乾くというのは水が気化したということです。
同様に加湿器の加湿フィルターも冷風と温風では、温風のほうが速く水が気化します。ルーミストでハイブリッドというのは、この様な冷風と温風のハイブリッドということです。
ルーミスト スチームファン蒸発式(加熱式)
アイロンを濡れた布に当てると、水が熱せられて蒸発します。スチーム式ルーミストは水に濡れた蒸発布を、加熱筒(アイロンのようなもの)で熱して蒸発布の水を蒸発させます。
その時発生したスチーム(蒸気)が部屋に放出され加湿します。蒸発布は常に水を吸い上げているので乾いてしまうことはありません。
加熱気化式と加熱式は別物
以上のように、同じルーミストでも全く方式の違う2種類の加湿器があります。特に気をつけたいのは、スチームファン式とハイブリッドは別ものだということです。
よく見れば加熱気化式と気化式のハイブリッドと商品ページには記載されていますが、この加熱というワードは加熱式加湿器とイメージさせるので気をつけないと間違えます。
電気代の違い~電気代を節約するならハイブリッド方式
ハイブリッド式とスチーム式の消費電力・電気代の比較
ハイブリッド式
形名 | SHK50SR | SHK70SR | SHK90SR |
最大加湿量 | 500ml/h | 700ml/h | 850ml/h |
最大消費電力 | 160W | 280W | 460W |
最大電気代 | 4.3円/h | 7.6円/h | 12.4円/h |
スチームファン蒸発式
形名 | SHE35TD | SHE60TD | SHE120TD |
最大加湿量 | 350ml/h | 600ml/h | 1200ml/h |
最大消費電力 | 250W | 440W | 880W |
最大電気代 | 6.8円/h | 11.9円/h | 23.8円/h |
電気代が抑えられるのはハイブリッド式
スチームファン蒸発式の消費電力(電気代)は加湿量に比例しますが、ハイブリッド式では加湿量が増える割合より大きな割合で消費電力(電気代)が増加します。ハイブッド式は表もをる限りスチームファン蒸発式にくらべて消費電力(電気代)は少ないですね。
同じ加湿量の機種がないので正確には比べることできませんが、仮に700ml/hのスチームファン蒸発式があったとして比べてみます。
スチームファン蒸発式の加湿量と消費電力(電気代)はほぼ比例するので、700ml/hの消費電力(電気代)は350ml/hの2倍になります。
- 消費電力:500W
- 電気代:13.5円/h
以上のようになります。
ハイブリッド式の700ml/hの消費電力(電気代)は上記の表より
- 消費電力:280W
- 電気代:7.6円/h
となります。
ハイブリッド式は大雑把に言って、スチームファン蒸発式の電気代の半分ですみます。
以上のことから、電気代を節約するならハイブリッド式が良いということになりました。
ハイブリッド式とスチームファン蒸発式のメリット・デメリット~どう選ぶ?
メリット・デメリット
ハイブリッド式 | スチームファン蒸発式 | |
電気代 | 安い(スチームファン蒸発式の半分程度) | 高い |
お手入れ | 加湿フィルター タンク トレイ |
水受皿 タンク(ハイブリッドに比べ簡単) |
衛生面 | 気化式で衛生的だが、お手入れを怠るとカビや雑菌がタンクやトレイに発生し、臭いのもととなる | 蒸発させて使うのでハイブリ度に比べて衛生的。多少お手入れが悪くても加湿が不衛生になることは少ない |
運転音 | 32~37dB
30dB以上ありややうるさいが、eco運転なら24dBと静か |
27~29dB |
エアコン連動 | 三菱ビーバーエアコンと連動 | 連動機能なし |
選び方は?
上のメリット・デメリットからわかるとおり、2つのタイプのルーミストを選ぶときは、次のように何を優先させるかを考えれば良いと思います。
- 電気代の安いことが優先
- 衛生麺を優先
- お手入が簡単なのが優先
1の場合
ハイブリッド式になります。
ヒーターが必要に応じてON/OFFするので電気代が節約できます。
2、3の場合
スチームファン蒸発式がおすすめになります。
お手入れが多少おろさおかになっても蒸発式なので清潔さは維持できます。また、構造的にもお手入れはハイブリッド式に比べ簡単です。
気化式が不衛生というわけではありません。しかし、気化式の加湿フィルターが汚染されるとフィルターを通過した空気も汚染されてしまう可能性があります。そうすると汚染された空気が部屋に放出されてしまいます。
スチームファン蒸発式では蒸発布の蒸発部は常に煮沸されたような状態なので雑菌が付着する可能性はとても少ないと考えられます。そおため雑菌などで汚染された空気が部屋に放出される危険性はとても低いと言えます。
以上、ルーミストのハイブリッド式(加熱気化式)とスチームファン蒸発式の違いと、選び方についてお伝えしました。まずは何を最優先するかで選ばれるのが良いと思います。
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